改訂にあたって
まえがき
第 一 章 腸管造血説とは
血液は食物から腸で造られると主張する腸管造血説
定説も変わるものである
第 二 章 生物学という学問のとらえ方
生物学の研究方法について
生物学には哲学的考察が必要である
人はアイドルに憧れ、アイドルを誤解する
科学的に正しいとは何か?
第 三 章 生気論を葬ったウィルヒョウの呪縛
顕微鏡の登場と細胞学説
一枚の静止画像の解釈を巡る対立
ロキタンスキー学派とウィルヒョウ学派の対立
一世を風靡したウィルヒョウ学説
機械論と生気論の対立
ウィルヒョウ的誤謬への分岐点
ウィルヒョウの功罪
第 四 章 ルイセンコ学説と獲得形質遺伝論争
ルイセンコ学説の興亡
獲得形質遺伝の論争も生気論と機械論の対立に帰着する
第 五 章 レペシンスカヤの細胞新生説と生命の起源の謎
レペシンスカヤの細胞新生説
生命とは何か?
オパーリンはレペシンスカヤを支持した
オパーリンと千島喜久男の歴史的対談
第 六 章 千島喜久男の赤血球分化説と腸管造血説
千島喜久男の新説
学位論文の受難
卵黄は赤血球から形成される
無核赤血球の謎
ワイスマンの生殖質連続説への批判
レペシンスカヤに対する天野重安の侮辱的発言
天野重安の業績と人生
山崎正文の業績
骨髄造血説に対する腸管造血説の台頭
骨髄造血学説の再検討
骨髄細胞の細胞分裂の頻度に見られる大きな矛盾
造血の系統発生学的検討
腸管造血の実像
腸管造血を暗示する食物消化に関する定説の矛盾
リーキー・ガット症候群と自閉症腸炎
胎盤は造血器である
西原克成の重力による骨髄造血成因論
第 七 章 国会証言までした森下敬一の活躍
森下敬一の登場
森下によるウサギの骨髄血管結紮実験
森下によるカエル離体心実験
森下は赤血球から白血球が生まれる場面を動画に記録
白血球核左方移動の嘘
森下敬一の国会証言
第 八 章 骨髄移植による骨髄造血幹細胞発見
腸管造血説の凋落
血液細胞の由来についての歴史的考察
骨髄移植と骨髄造血幹細胞の発見
幻の幹細胞を求めて
新一元論の衝撃
第 九 章 幻の造血幹細胞
妹尾左知丸の幹細胞論批判
小宮正文教授の骨髄造血幹細胞の写真
三浦恭定教授の血液幹細胞論「造血幹細胞はリンパ球様細胞らしい」
マーカーによる幹細胞の同定
造血幹細胞はリンパ球様の細胞である
組織培養について
千島の組織培養批判
研究は材料が扱いやすい分野から進歩する
造血幹細胞の定義はポルノの定義と同じか?
組織幹細胞と胚性幹細胞
造血幹細胞は蛸壺の中に住んでいる
造血幹細胞はいまだ可視化不十分な幻の細胞である
第 十 章 驚くべき幹細胞の可塑性とips細胞発見の衝撃
驚くべき幹細胞の可塑性
幹細胞の可塑性は千島の学説を証明するか?
ips細胞の発見は千島の学説への回帰か?
セントラルドグマに対する千島の反論
第十一章 プリオン学説によるセントラルドグマ崩壊の危機
狂牛病の病原体プリオンの不思議
セントラルドグマの崩壊
プリオンという蛋白性感染粒子が意味すること
第十二章 細胞を構成する基本小体は存在するか?
顕微鏡下に蠢く微粒子・基本小体
北朝鮮から出てきた細胞新生説・ボンハン学説
ガストン・ネサーンのソマチッドの謎
第十三章 腸管造血説の総括と生気論的医学の復権
腸管造血説の総括
生気論的医学の復権
第十四章
科学論文には改竄かいざんと捏造ねつぞうが少なくない
理研調査委員会により明らかになったSTAP細胞論文の実体
STAP細胞事件の深層
エピジェネティクス(epigenetics)の潮流
STAP細胞とエピジェネティクス
おわりに
参考文献