フライの雑誌社新書
文豪たちの釣旅
著:大岡 玲
紙版
内容紹介
こんな時代にゃ、釣りが必要だ。
日本の文豪14人が描いた釣りと旅の作品の舞台を、〝へなちょこ釣人〟を自認する大岡玲さんがみずから釣竿を手にめぐり歩きます。楽しい旅路の端々にふと一抹の切なさが顔をのぞかせるとき、釣りに心ひかれた文豪たちの背中が浮かび上がります。こんな時代を生きるひとの心をうるおす〝朝露の一滴〟となりますように。(編集部から)
【この本に登場する文豪たち】
開高健 幸田露伴 井伏鱒二 坂口安吾 戸川幸夫
岡倉天心 福田蘭童 山本周五郎 佐々木栄松 中村星湖
立原正秋 尾崎一雄 森下雨村 池波正太郎
目次
【目次】
開高健 六十五センチの幻
幸田露伴 なんちゃって文豪、鱸釣りに行くの記
井伏鱒二 山椒魚の憂鬱
坂口安吾 釣り師という人種
戸川幸夫 自然は平等である
岡倉天心 夢を釣る詩魂
福田蘭童 乾いた不思議な笛の音が…
山本周五郎 「ぶっくれ」で「ごったく」で、でも、いとおしいこの世界
佐々木栄松 カムイの輝く光を浴びて
中村星湖 釣りは性欲の変形?
立原正秋 釣りで人は救われるか?
尾崎一雄 大きいことはいいことだ?
森下雨村 ありがタイのかフクの神
池波正太郎 水郷・江戸の面影はいずこに
余は如何にして釣人となりし乎