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ローマ、ミラノで暮らすこと42 年。
鬱屈した日本から脱出して、幸せいっぱいのイタリアの親愛たちと暮らす、偉大なるオペラの巨匠（マエストロ）たちとの交流。
パリで華やかなファッション世界が繰り広げられるなか、イタリアで最高の技術をもって、コレクションへ参加。船橋の作品は素材と仕立てが評価されており、イギリスやアメリカなど様々な国のセレクトショップで取り扱われている。

仕事とイタリア人たちとの愉しい付き合い、オペラ三昧。そのイタリア文化の中で、日本の「述語制」文化に気づく。理知的で軽妙なエッセイ。

著：船橋　芳信
ファッション・デザイナー、パタンナー。
1950 年、長崎生まれ。1980 年7 月イタリアローマ遊学。ボローニャ、リミニ、カルピ、フィレンツェ、フリーランス・パターンナーとして、各地メーカーとのコレクション契約。
1985 年ミラノにて、Studio Ypsilon 設立。ファッションパターンナー以後、2020 年までメンズ、レディースコレクションをミラノで発表。WHITE&NEOZONE 展（ミラノ）でINSIDE AWARD 大賞を受賞。コロナ禍後、2022 年アトリエを閉鎖し、2023 年日本へ本帰国。現在、弟幸彦の経営する高級テーラーSartoria Ypsilon で活動。