小田中耕一さんは、岩手県紫波町の紺屋の家に生まれ、高校卒業後、東京・蒲田にあった芹沢染紙研究所に入所。「型染絵」で人間国宝となった染色家の芹沢銈介に師事し、約10年在籍したのちに家業を継ぎ、以来50年近くご自身の型染の仕事と家業を並行して続けてこられた方です。
素朴な愛らしさとモダンさが共存する小田中さんならではの型染は、多くの人を惹きつけてやみません。
初の作品集となる本書では、50年以上におよぶ活動期間に制作された数多の作品のうち、初期作から最新作まで約350点を収録。
図案を描き、型を彫り、紗を張り、糊を置き、色を差し……といういくつもの工程を経て立ち現れる絵や文字は、どれも小田中さんにしか生み出せないひとつの“かたち”。そんな“かたちの仕事”をたっぷりご堪能いただける、貴重な一冊です。