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ウニベルシタス研究所叢書

プロフェッショナル職員への道しるべ

著:大工原 孝

紙版

内容紹介

これからの大学運営を担う事務職員への道しるべ

世の中が殺伐としてきていて、しかもこの傾向は日本に限らず世界でも共通のようで、分断と格差の顕在化が進行しています。こうなった原因の一つは大学にあるのではないか、大学職員として、今後、何をどのようにしていけば良いのか、仕事をしていく上でのヒントやTipsを、SD・事務組織・教職協働を例に分かりやすく説明、大学はどう進むべきか、現在・過去・未来の視点・視座で読み解いていきます。

目次

もくじ

まえがき 3

第1章 世界の捉え方の変化と大学職員 9
1. 1. 閉塞感の醸成と大学の責任 9
 1. 2. 失われた30年 10
1. 3. 縦糸と横糸の視点 12

第2章 大学の様相 16
2. 1. 日本の大学は? 16
2. 2. 大学の特質と浮世離れ 16
2. 3. 大学教育の重要性 19
2. 4. 大学の始まり 23 
2. 5. 学生と教師の組合(ギルド) 25
2. 6. 「大学」という言葉の変遷 27
2. 7. 国境を越えた学生の移動と十字軍 29
2. 8. 時の経過と脆弱性 30
2. 9. 大学職員とビデル 33
2. 10. 大学は中世の遺産 34
2. 11. 自ら考え学習することの大切さ 35

第3章 歴史の連続性と環境変化への対応 44
3. 1. 日本における大学の生立ち 44
3. 2. 歴史の連続性と大学 45
3. 3. 戦後の日本と
ベビーブーム・学園紛争・私学への助成 46
3. 4. 1975年頃から現在までの大学事務組織と職員 48

第4章 大学の永続性を前提とする学校法人会計基準
─私立大学が倒産しにくいわけ─ 52
4. 1. 大学設置基準の大綱化の動きと内部質保証 52
4. 2. 倒産しにくいという「以前はやった言説」 54
4. 3. 前払いで頂戴する「ありがたい学費」 54
4. 4. 学校法人会計基準 55
4. 5. 基本金とは何か 57
4. 6. 「超優良組織」としての大学 58
4. 7. 「基本金組入前当年度収支差額」をプラスに 59
4. 8. プラスにしていく方法 61
4. 9. 教育の中身の充実 63
4. 10. ぬるま湯体質からの脱出 64

第5章 総務事務の多様性
─大学運営の基盤整備の視点より─ 68
5. 1. 大学の中の「事務」の位置付け 68
5. 2. 大学における3つの事務 71
5. 3. 私立大学における組織の二重構造性 71
5. 4. 基盤整備としての大学事務組織 75
5. 5. 大学事務組織の定義 76
5. 6. 事務組織を置く法的根拠 78
5. 7. 私立大学事務組織の変遷と現状 81
5. 8. 総務事務とは何か 85
5. 9. 法務・渉外業務、文書管理と規程による管理 87
5. 9. 1. 法務業務 87
5. 9. 2. 渉外業務 88
5. 9. 3. 文書管理業務 89
5. 9. 4. 規程による管理 92
5. 10. 秘書業務、会議・催事管理 93
5. 10. 1 秘書業務 93
5. 10. 2 会議管理 94
5. 10. 3 催事管理 97

第6章 大学人事の文化と風土病からの脱出 105
6. 1. 大学職員の生い立ち 105
6. 2. 「職員の風土病」とは? 106
6. 3. 人事部門の役割 108
6. 4. 現場の管理職の役割と人事部門の関係 113
6. 5. 風土病からの脱出 114

第7章 求められる大学職員像 121 
7. 1. 「求められる大学職員像」への飽くなき挑戦 121
7. 2. 大学事務局の業務の変容と対応 123
7. 3. 大学における職員と教員 125
7. 4. 「求められる大学職員像」への私見 128

第8章 『大学職員の未来展望』 138
8. 1. 新しい事務組織と21世紀の新しい職員 138
8. 2. 経営戦略をサポートする「事務組織」とは 140
8. 3. 事務(経営)情報の重要性と利用機能の充実 142
8. 4. 事務組織戦略とプロフェッショナル人材の育成 144
8. 5. 大学事務の新しい方向性とその研究
-官僚制の逆機能と「学習する組織」- 148

第9章 プロフェッショナル大学職員への
道しるべ 155
9. 1. 改革への道すじと困難さの克服 156
9. 2. プロフェッショナル大学職員と
アドミニストレーターの相違 157
9. 3. 「変わらない人類」と変えるための試み 159
9. 4. 「7つのアイデア」と「7つのヒント」とは? 161

おわりに 168 

謝辞 171

著者略歴

著:大工原 孝
ウニベルシタス研究所所長 
日本大学大学院法学研究科修了
同大学秘書課長・人事課長、芸術学部事務長、
総務・学務・人事部次長、総務部長・研究推進部長等を歴任、
2011年-2014年 学校法人日本大学理事
日本私立大学連盟 調査委員会委員、『教職協働』先進的事例調査協力者委員会委員、
大学行政管理学会 会長等を歴任。現在、他学校法人内部監査室主査・外部評価委員

ISBN:9784910879055
出版社:飛翔舎
判型:4-6
ページ数:172ページ
価格:1500円(本体)
発行年月日:2023年05月
発売日:2023年05月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN