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全国の現役教師から公募し、観測隊同行者として派遣する教員南極派遣プログラム。高校理科教師である著者は、茨城県の教師で初めて、第61次隊（2019-2021年）にて昭和基地から衛星回線で『南極授業』を実施した。本書では選出までの苦節をはじめ、航海や基地での活動の様子、授業本番までの舞台裏など、南極が人間にもたらす様々な魅力が等身大の目線で生き生きと描かれる。全力で夢を追い、ともに生きていく心の大切さを語る「南極せんせい」の言葉は、広く世代を超えて感動の深い波紋を及ぼす。著者直筆のイラストや巻頭には美しいカラー写真も多数掲載。現役の教師が教員南極派遣プログラムに挑むことのリアルを伝える貴重な体験記。

第1章　南極をめざして
第2章　三回目の挑戦
第3章　いざ、南極へ
第4章　ついに到着
第5章　『南極授業』
第6章　南極せんせい

著：北澤 佑子
1986年生まれ。茨城県筑西市（旧関城町）出身。茨城県立水戸第一高等学校卒業。東京学芸大学にて小学校、中学校理科、高校理科の教員免許状を取得し、筑波大学大学院で理科教育学を学ぶ。茨城県立古河第三高等学校で理科（生物）教諭を経て、2018年4月から茨城県立守谷高等学校に勤務。茨城県の教師で初めて、教員南極派遣プログラムで選出され、第61次南極地域観測隊同行者として活動し、「南極授業」を実施。帰国後は小中高校や研修会をはじめ各地で「南極せんせい」として講演を続けている。2023年4月からミュージアムパーク茨城県自然博物館にて勤務。