Ⅰ●対等への志向
1 人種・経済・政治の平等に向けて
2 下位者に寄り添うこと
3 被抑圧者の受容
4 「沈黙の塔」「食堂」『うた日記』
Ⅱ●人種
「大発見」論―「欧羅巴人も鼻糞をほじりますよ」―
1 問題のありか
2 公使の発言に対する「僕」の反応
3 鼻糞をほじるヨーロッパ人の正体
4 「僕」の見落とし
「花子」論―ロダンが見た〈花子〉―
1 問題のありか
2 花子に対するロダンのあり方
3 ロダンに対する花子のあり方
4 語り手のあり方
Ⅲ●職業
「吃逆」論―「芸者を人間扱にすると云ふこと」―
1 問題のありか
2 対等への関心
3 対等の実現
4 オイケン思想の実現
「里芋の芽と不動の目」論―階層の拘束力―
1 問題のありか
2 「己の意志」の絶対化
3 化学工の生計状態
4 「己の意志」の内実
5 宴席の空間
Ⅳ●下層社会
「仮面」論―「高尚な人物」と「本能的人物」―
1 問題のありか
2 「本能的人物」とは何か
3 「仮面」とは何か
4 戯曲の構造
「牛鍋」論―「本能」と『相互扶助論』―
1 問題のありか
2 「本能」における正負
3 クロポトキン『相互扶助論』の受容状況
4 『相互扶助論』における「本能」
5 ダーウィン『人間の由来』との関連
Ⅴ●欲望
「鶏」論(一)―石田小介の哲学―
1 問題のありか
2 元部下・商人・別当に対する石田の言動
3 石田の生活形態
「鶏」論(二)―乃木表象との関連―
1 石田小介と乃木表象の類似点
2 石田小介と乃木表象の相違点
Ⅵ●制度
「蛇」論(一)―現場の論理―
1 問題のありか
2 観念を絶対化する人々
3 「理性」への信頼
4 「己」の状況判断
5 「解決」の不要
「蛇」論(二)―普通選挙の平等性―
1 問題のありか
2 「下の下までの人間」の意味
3 普選を是とする根拠
4 「多数政治」という語の流通
5 「égalité」と「里芋の芽と不動の目」
あとがき
初出一覧
索引