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《農都共生ライフ》がひとを変え、地域を変える

移住・CSA・ローカルベンチャー――〈ウェルビーイングな暮らし〉の実践

編著:林美香子

紙版

内容紹介

コロナ禍で地方での活動が見直される今、農村への移住事例やCSA(地域で支える農業)の実際、田舎で稼ぐローカルベンチャーの成功事例などを紹介し、都市生活者がどのように農業・農村と関われば〈農村と都市の共生〉ができるのかを指し示す――。〈心身共に快適な新しい暮らし方〉と〈持続可能な農村と都市のあり方〉をさまざまな角度から探った本。

目次

はじめに――今こそ《農都共生ライフ》
第1章 「農都共生」とは何か
  ウェルビーイングな暮らしのヒント
  農都共生のメリット
 「グリーンツーリズム」の始まり
 「農泊」というコミュニティビジネス
 「農村と都市の共生による地域再生の基盤条件の研究」(ダイジェスト)
第2章 CSAによる農村と都市の共生
  CSAとは何か
 「産直」や「生協」とどう違うのか
  CSAの誕生と歴史
  日本のCSAのフロンティア――北海道「メノビレッジ長沼」の取り組み
  CSAの先進事例――ファーム伊達家(札幌市)、ビオクリエイターズ(神戸市)、井原山田縁プロジェクト(糸島市)
  CSA実施のハードルを下げる中間支援組織
  CSAはエシカル消費をはじめとする社会貢献や環境保全を意識した消費をもたらす
  日本におけるCSAの展望――買い叩かれない社会を作り、会員たちの居心地のよさを創出
第3章 農都共生の国内外の実践事
 「農業・農村の有する多面的機能」と「田園回帰」
 [農泊事例]北海道鶴居村のオーベルジュ
 [新規就農事例]北海道鷹栖町の元・やり手営業マンの米づくり
 [学生活動事例]学生が運営する奈良県御杖村の食材を用いた産直レストラン
 [ICT活用事例]課題を解決するスマート農業
 [温泉宿事例]温泉宿における「食の魅力」の新たな方向性
 [移住・定住事例]移住・定住による地域活性化のための全国の取り組み
 [農村女性の活躍事例]北海道千歳市のファームレストラン「花茶」
 [海外編・フランス事例]農都共生の先進国
 [海外編・イタリア事例]人生を謳歌するアグリツーリズモ発祥の地
 [海外編・スペイン事例]美食と郷土愛の国
 [最後に]生産者と消費者を繋ぐ――帯広市の地元小麦を使う「満寿屋パン」
第4章 農都共生ライフへ向けて――ウェルビーイングに暮らすための〈提言〉
  1 まずはCSAに参加してみよう
  2 ローカルベンチャーを起こせ
  3 すごい地域を見つける、すごい地域に自分でする
  4 どこのまちにもある〝長老モンダイ〟を乗り越える
おわりに――都会の人も農村の人もウェルビーイングに

著者略歴

編著:林美香子
林美香子(はやし・みかこ)
1976年北海道大学農学部卒業。札幌テレビ放送(STV)勤務をへて85年よりフリーのキャスター、農業ジャーナリスト。2006年、「農村と都市の共生による地域再生の基盤条件の研究」で北海道大学より博士(工学)取得。2008~2020年、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特任教授。現在、北海道大学農学部客員教授。慶應義塾大学大学院SDM研究所顧問、「農都共生研究会」代表。著書に『農都共生のヒント』『農村へ出かけよう』(以上、寿郎社)、『農業・農村で幸せになろうよ』『農村で楽しもう』(以上、安曇出版)など。

ISBN:9784909281487
出版社:寿郎社
判型:4-6
ページ数:196ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2023年02月
発売日:2023年02月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:KCVD