アンタゴニズムス
ポピュリズム〈以後〉の民主主義
著:山本 圭
紙版
内容紹介
左派ポピュリズムのあとの、ラディカル・デモクラシーの未来とは?
いま私たちが目撃しているのは、むしろ複数の敵対性、すなわち社会のいたるところで、いたるところから、これまで自明視されていた基礎付けに異議を申し立てる「アンタゴニズムス」にほかならない――。気鋭の政治学者による民主主義論。
目次
はじめに――アンタゴニズムの時代
第一章 マルクスを別の仕方で相続すること──ポスト・マルクス主義とは何か
第二章 政治と精神分析の未来
第三章 嫉妬・正義・民主主義
第四章 来たるべき公共性──アレントの身体とゾーエーの複数性
第五章 とりあえず連帯すること──ジュディス・バトラーの民主主義論について
第六章 ポスト・ネイションの紐帯のために
第七章 左派ポピュリズムのあとで
第八章 アゴニズム再考──ポスト基礎づけ主義と民主主義
あとがき