ロシア構成主義
生活と造形の組織学
著:河村 彩
内容紹介
テクノ、SF、ファッション、建築……
あまりに豊穣な革命文化の遺産!
ロシア革命直後の1920年代、新しい社会主義文化建設のために生まれた《ロシア構成主義》。なぜこの文化運動が21世紀になお模倣され、あらゆるモードの祖型となったのか? 「住まう」「暮らす」「見せる」「報せる」をキーワードにその実像を描き出した、出色の書き下ろし論考。
[図版130点以上収録]
*令和2年度「手島精一記念研究賞著述賞」受賞(2021年4月19日付)
目次
はじめに――理念が形態となるとき
第1章
色と形の組織学
無対象から構成へ
抽象と心理
第2章
社会主義の造形
革命後の芸術政策と前衛たち
インフクと構成主義の誕生
芸術家は工場へ!──生産主義理論
身体を管理する──プロレトクリトの活動
センスは誰でも習得できる
第3章
社会主義に住まう
家具は複数のかたちを持つ
労働者クラブ──プロレタリアートの情報センター
事物は同志──一九二五年パリの構成主義
所有から使用へ──共同住宅が見た夢
第4章
社会主義に暮らす
アジテーション陶磁器
タトリンと素材の文化
見せる服/活動する服──生産服と幾何学ドレス
第5章
社会主義を見せる
世界の解釈から構築へ
──リシツキーとスプレマチズム
転倒/平面/運動
──プロウンとプロウン・ルーム
空間を読む、ことばを見る
──展示空間としての本
視覚の革命/革命の視覚──ラクルス
視覚的な織物──フォトシリーズ、フォトエッセイ
第6章
社会主義を報せる
ポスター──イーゼル絵画「以降」のイメージ
ネップと広告──ステンベルグ兄弟、ロトチェンコ
映画のモンタージュ理論
情報の組織化──クルツィスのアジテーション
最後の実験場──『建設のソ連邦』とフォト・アルバム
おわりに――コンストラクターは誰か
註
あとがき
人名索引
ISBN:9784907986438
。出版社:共和国
。判型:菊判変
。ページ数:304ページ
。価格:3200円(本体)
。発行年月日:2019年02月
。発売日:2019年02月28日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AGA。