若者たちのBC級戦犯裁判 さまよう責任と埋もれた無念
著:野見山 剛
紙版
内容紹介
1982年生まれの著者は、祖父の兵籍簿を読んだことを発端として、太平洋戦争の「埋もれた記録」に着目する。
横浜支局への配属を機に、横浜で開かれた国内唯一のBC級戦犯裁判(横浜裁判)の調査を開始。日本側資料の「黒塗り」に悪戦苦闘しながらも、米軍公開の裁判記録や巣鴨プリズン文書を収集、2年以上かけて解読・取材に取り組む。
戦争犯罪で死刑となった20~30代の元日本兵。彼らはなぜ処刑されたのか。
米軍資料から掘り起こした膨大な裁判記録が示すのは、不毛な戦争と命令によって未来を破壊された若者の姿だった。
書き下ろし処女作。
目次
序 章 消えゆく記憶、消えない記録
第一章 捕虜虐待事件の真相と過酷な運命
第二章 陸軍刑務所の米兵焼死と五人の被告
第三章 ニューギニアの米兵斬首と悲劇の連鎖
第四章 昭和史の謎、戦犯の遺骨の行方
第五章 今につながる「個人の滅却」と「機械視」
第六章 黒塗りの戦犯裁判記録を追いかけて
ISBN:9784907623524
。出版社:dZERO
。判型:4-6
。ページ数:288ページ
。定価:2300円(本体)
。発行年月日:2022年06月
。発売日:2022年06月14日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LB。