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虹と空の存在論

著:飯田 隆

紙版

内容紹介

 虹と空、それは「もの」なのか、それとも出来事なのか。馴染んだ現象でもなく、仮象でもないとすれば、その存在についてどのように語ればよいのか。神話の語り口から現代科学の知見まで、あらゆる領域を遊動しつつ、未知の思考の次元を拓こうとする。
 認識論、知覚論、存在論……既存の枠組みを揺さぶる哲学、著者の師、大森荘蔵のオリジナルな方法に学びつつ、それを批判的に定位し直そうとする。それは常識をいったん破壊し、そしてさらにレヴェルを異にする「日常」のリアリティを回復する道でもあった。
 存在への試行としての「科学の哲学」。

目次

Ⅰ 虹と哲学

Ⅱ 出来事としての虹

Ⅲ 虹の存在論的錯覚

Ⅳ 知覚から客観的実在へ

Ⅴ 空の存在論

著者略歴

著:飯田 隆
1948年, 札幌市生まれ. 78年, 東京大学大学院人文科学研究科(哲学専攻)退学. 91年, 千葉大学文学部教授, 98年, 慶應義塾大学文学部教授, 2010年, 日本大学文理学部教授を歴任. この間, 科学基礎論学会理事長, 日本哲学会会長を務めた. 現在, 慶應義塾大学名誉教授.
著書:『言語哲学大全』Ⅰ−Ⅳ(勁草書房, 1987-2002), 『ウィトゲンシュタイン──言語の限界』(講談社, 1997), 『新哲学対話──ソクラテスならどう考える?』(筑摩書房, 2017), 『日本語と論理──哲学者, その謎に挑む』(NHK出版, 2019)ほか, また『ウィトゲンシュタイン読本』『知の教科書 論理の哲学』ほか編著多数。

ISBN:9784906791934
出版社:ぷねうま舎
判型:4-6
ページ数:240ページ
価格:2300円(本体)
発行年月日:2019年11月
発売日:2019年11月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDTJ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX