本書が対象としている地域は、大阪湾の入口に位置する淡路島の洲本市、南あわじ市、淡路市である。
激動の時代「昭和」の淡路島を象徴するものの一つが島の交通である。本書には、大正末期に開通し、戦後の自動車の普及によって廃線になった鉄道や、昭和60年に架橋された大鳴門橋、その翌年に起工式が行われた明石海峡大橋によって多くが姿を消したフェリーボートの懐かしい姿が収録されている。
こうした交通の変化にともなって変貌する街並みや、タマネギや花卉の栽培、酪農などの農業、ノリやワカメなどの養殖も行われるようになった漁業、また、埋め立てられる前の海岸での潮干狩りようすも、今となっては懐かしい昭和の光景である。
そのほか、島の人びとの風俗、習慣など暮らしのようすや、だんじりや回り弁天などの祭りの賑わい、お頭行事なども収録。
特色ある淡路島の大切な思い出を記録した約600枚の写真によって構成された本書は、地域の昭和を振り返るアルバムとなっている。