出版書誌データベース

現在、大学ではさまざまな形の問題解決学習やプロジェクト型学習(PBL)が導入されています。本書は、大学の授業や課外活動でおこなわれるPBLに取り組む際に役立つ、ワークブック形式のガイドとして構成されています。主に学部1年生と2年生、またはPBLの経験があまりない学生を対象としています。本書は関東学院大学の教員2名が執筆しており、一部は関東学院大学における社会連携やPBLの実例に触れていますが、基本的にはどの大学の学生でも使っていただける内容になっています。
本書が、皆さんのプロジェクトや学びを支えるとともに、社会とつながる学びの意義ややりがい、 そして責任を知るための一助となれば幸いです。

はじめに

第１部　準備編

第1章　社会と連携した学びとは
➊社会連携教育の意義
❷KGUにおける「社会連携教育」のコンセプトと、PBLの位置づけ
❸PBLとは
❹PBLの基本的な流れ

第2章 プロジェクトの準備➀　チーム・ビルディング
➊グループワークのグラウンドルール
❷チーム・ビルディング
❸チームでの協働を円滑に進めるために
❹その他のリソースの確認
❺社会連携先の情報を整理する

第3章 プロジェクトの準備➁　テーマの検討と事前調査
➊「問い」の検討（第一段階）
❷事前調査
❸問いの検討（第二段階）

第２部　実践編

第4章 プロジェクトの進め方➀　社会を「知る」
➊現場の声から現状を知る
❷データの種類
❸主要な調査手法
❹調査手法の選び方
❺インタビュー調査の進め方
❻データの管理と個人情報保護についての注意
❼より詳しく知るために

第5章 プロジェクトの進め方➁　社会を「みる」
➊観察や体験から学ぶ
❷手法としての「みる」プロジェクト
❸「みる」プロジェクトの準備（スタディツアー）
❹研修記録の取り方
❺「みる」プロジェクトにおける倫理の問題

第6章 プロジェクトの進め方➂　社会について「考える」
➊データから考える
❷質的データ分析の手順
❸分析結果のまとめ
❹課題に向けた提案の検討

第7章 プロジェクトの進め方➃　社会に「働きかける」
➊課題解決に向けたアクション
❷誰と、どのような変化をもたらすのか
❸「働きかける」プロジェクトのパターン
❹「働きかける」プロジェクトの実行準備
❺プロジェクトの実行

第３部　総括編

第8章　プロジェクトを「振り返る」
➊自身の経験の振り返り
❷プロジェクトの評価とフォローアップ
❸プロジェクトの成果報告

参考文献
巻末資料（➀6色ハット法　➁シンキングツール)
付録（活動記録報告書）