はじめに(森本 敏)1
ウクライナ軍事侵攻関連付図 16
用語解説 18
第1章 概観─ロシアによるウクライナ侵略がもたらす影響(森本 敏)25
1、これからの国際秩序 25
2、ロシアによるウクライナ侵略の動機と背景 29
3、ロシアによるウクライナ軍事侵略の展望 34
4、ウクライナ軍事侵略の影響と評価 40
5、双方の主張が全く違った停戦協議 47
6、経済制裁──金融、海外資産、輸出入管理、エネルギー 48
7、食料安全保障 51
8、戦争犯罪 53
9、ウクライナ情勢が中・台関係に与える意味合い 54
10、日本の安全保障にとっての意味合い 62
第2章 プーチン大統領の戦略 69
─それでもロシアは軍事大国であり続ける(小泉 悠)
はじめに 69
1、三つの地域から見るロシアの現状 70
2、軍事大国ロシアの行く末 78
3、プーチン権力の持続可能性 86
結論 90
第3章 戦局の展開と戦場における「相互作用」(高橋杉雄)92
はじめに 92
1、ロシアの政治的目的における軍事力の位置づけ 93
2、第1段階の軍事作戦の展開と分析:キーウ防衛戦 96
3、第2段階の軍事作戦の展開と分析:ドンバス会戦 99
4、第3段階の軍事作戦の展開と分析:セベロドネツク攻防戦からハイマースの実戦参加へ 103
今後の展望 106
第4章 ウクライナの戦争指導─頑強なる抵抗を支えたもの(倉井高志)109
はじめに 109
Ⅰ ロシアの侵略に断固戦うという確固たる意志(精神的要素)110
1、戦わなければすべてを失う 111
2、ロシアとの長い歴史の中で形成されてきた特別の思い 112
Ⅱ クリミア併合以降の政治・軍事改革(政治・軍事的要素)113
1、政治面の改革 113
2、軍改革 119
Ⅲ ウクライナにおける情報戦への取り組み 131
1、情報戦対策の枠組みづくり─官・民・国際の三次元協力を重視 132
2、情報戦の遂行 134
3、ウクライナによる情報戦の留意点 141
第5章 バイデン政権とウクライナ侵略 144
─米国が直面するジレンマ(小谷哲男)
1、バイデン政権の三重のジレンマ 144
2、ウクライナ侵略への備え 147
3、新たな情報戦と侵略の開始 151
4、ウクライナ支援と深まるジレンマ 155
5、今後の見通し 159
第6章 NATOはロシアの侵攻にどう対応したか(長島 純)167
はじめに 167
1、軍事同盟の原点に回帰するNATO 168
2、危機におけるNATOの将来 174
3、NATOを取り巻く戦略環境の変化 179
4、ウクライナ侵攻後の欧州とNATO 187
5、まとめ─価値観を共有する国との連携を強化する 193
第7章 ウクライナ戦争に伴う経済制裁(仮名・水無月嘉人)201
はじめに 201
1、対露経済制裁の特徴 201
2、対露経済制裁の構成 205
3、関連する制裁 211
4、今後の展望 213
第8章 ウクライナ危機で激変する国際エネルギー情勢(小山 堅)219
はじめに 219
1、エネルギーの価格高騰と市場の不安定化 220
2、国際エネルギー市場におけるロシアの重要性 224
3、ロシアのエネルギー供給支障・途絶発生の可能性 228
4、第1次石油危機とウクライナ危機の共通点 234
5、一気に高まったエネルギー安全保障の重要性 237
6、重要性を増す国際エネルギー協力とその課題 242
7、ウクライナ戦争による脱炭素化への影響 246
8、日本のエネルギー戦略 249
第9章 日本、中ロとの2正面対立の時代に 254
─ウクライナ侵略で激変する構図(秋田浩之)
はじめに 254
1、ルビコン河を渡った日本 255
2、対ロシア制裁、日本に「返り血」も 257
3、軍事物資、ウクライナに供与。戦時国では初 258
4、ロシアへの失望、限界点に 261
5、日本の対ロ融和、かつては米も支持 263
6、中ロ接近、防ごうとした安倍政権 265
7、日本の対ロ外交、振り出しに 268
8、日ロ敵対、高まる極東の軍事緊張 269
9、中国従属で凶暴になるロシア 272
10、ロシア侵略、日本への教訓 274
第10章 ウクライナ戦争と核問題(佐藤丙午)280
はじめに──ロシアは核の脅威を政治利用した 280
1、ウクライナ「戦争」における核の意義 282
2、核兵器使用の可能性について 288
3、ウクライナ侵略と原子力発電所の安全問題 292
4、危機はどのように発生するのか? 295
5、ウクライナ戦争と核戦争のリスク管理 299
おわりに──核兵器リスクに対する関心の高まり 302
第11章 ウクライナ戦争と中ロ関係、中台関係(小原凡司)305
1、中ロ関係および中台関係を分析する意義 305
2、中ロ関係への影響 306
3、中台関係への影響 314
座談会「ロシアのウクライナ軍事侵略と国際秩序」332
出席者:秋田浩之(司会)、森本敏(総論)、小泉悠(ロシア)、小谷哲男(米国)、
小原凡司(中国)、長島純(NATO)、佐藤丙午(核抑止)
プーチンはなぜこの戦争を始めたか? 332
西側はロシアの世界観を理解してこなかった 335
中間選挙次第で米国のウクライナ支援は変わる 337
ロシアが存在する限りNATOはなくならない 339
核問題をめぐる三つの論点 341
なぜロシアのハイブリッド戦が効かなかったのか? 343
ロシアが目指した欧州の新しい安全保障の枠組み 348
ロシアは弱体化し、アメリカはインド太平洋に集中する 351
米中対立─バイデン政権の新たなアプローチ 356
中国は本当に台湾に着上陸するつもりか? 361
アメリカの政局に翻弄されるアジア情勢 365
ウクライナ侵攻後のロシアの弱体化 367
ウクライナ侵攻から台湾有事へ──日本のとるべき道 370
おわりに(秋田浩之)378
執筆者のプロフィール 382
資料 ウクライナ軍事侵攻関連年譜 385