「働く」とは何か、「誇り」とは何か――。
大阪の下町の小さな鉄工所で、五十年ものあいだ働き続けた村山京市、通称「アホンダラ」の京やん。
「自分は会社に欠かせない存在や」と信じ込み、定年を前にしてもまだどこか誇らしげ。
しかし、「辞めてやってもいいんだ」という虚勢とは裏腹に、会社側の思いがけない冷遇や、
妻からの「生活のためにまだ働いてほしい」という無言の圧力に、京やんのプライドは少しずつ削られていく。
そんな中、部下の不祥事や少なすぎる退職金問題、そして家族の一大事が京やんに次々と襲いかかる――。
「働く」とは何か、「誇り」とは何かを問いかける、“アホンダラ”の、愛すべき物語。
定年や退職を目前に人生を見つめ直す、すべての働き人に贈る一書。