漁師にしか書けない漁師文学の登場です。
長崎県西海市の面高(おもだか)で寿司店を営む著者はプロの漁師でもあります。
七十代半ばとなった今も面高の海で漁を続けています。
本著は漁師であり板前でもある一流の寿司職人が、冒険と挑戦に満ちた自らの人生をもとに書いた小説です。
著者に重なる少年数馬の成長の物語で、祖父千代吉と寝食を共にしながら、数馬は漁、家族、老い、そして社会を学んでいきます。
人に恵みを与える傍ら、時に牙をむく海、漁師と魚との真剣勝負、成長に伴う苦悩、世間との関わり、さらに葛藤を経た家族の深い愛情など多くの出来事が、青年期へ向かう数馬の心と身体を育んでいきます。