出版書誌データベース

16世紀後半のイラン高原、17世紀前半のインド亜大陸で活躍した思想家アーザル・カイヴァーンと彼に付き従った思想家集団の研究

序言
第1部　アーザル・カイヴァーン学派概説
　第1章　アーザル・カイヴァーン学派登場の背景
　　第1節　照明学派
　　第2節　古代ペルシアの叡智
　　第3節　ヌクタヴィー派
　　第4節　初期サファヴィー朝史
　第2章　アーザル・カイヴァーン学派の軌跡（イラン編）
　　第1節　神秘主義者としての修行
　　第2節　知的交流と照明哲学
　　第3節　哲学的弟子バフラーム・ファルハード
　　第4節　インドへ
　第3章　アーザル・カイヴァーン学派の軌跡（インド編）
　　第1節　トゥグルク朝崩壊からムガル帝国成立へ
　　第2節　ムガル帝国の知的ミリュー
　　第3節　パトナーの隠者
　　第4節　後継者カイホスロー・エスファンディヤール
　　第5節　孫弟子モーベド・シャー
　第4章　アーザル・カイヴァーン学派の思想（イラン編）
　　第1節　照明哲学の祖述
　　第2節　神秘主義詩
　　第3節　永劫回帰の周期的時間
　　第4節　預言者王の系譜と哲学史
　　第5節　ペルシア至上主義
　　第6節　ゾロアスター教
　　第7節　マニ教
　第5章　アーザル・カイヴァーン学派の思想（インド編）
　　第1節　輪廻転生
　　第2節　アースマーニー語
　　第3節　新聖典『ダサーティール』の創出
　　第4節　サーサーン朝ペルシア帝国時代の照明学派著作
　　第5節　現存しないアーザル・カイヴァーン学派文献
　　第6節　インド土着思想への眼差し
　　第7節　インド亜大陸における照明哲学の伝統
　　第8節　融合主義とシャー・アクバル
　第6章　アーザル・カイヴァーン学派の意義
　　第1節　イラン思想史上のアーザル・カイヴァーン学派
　　第2節　インド思想史上のアーザル・カイヴァーン学派
第2部　アーザル・カイヴァーン学派研究論文
　第1章　アーザル・カイヴァーン学派研究史とDāstān-e Mōbedān Mōbed Dādār Dāddukht写本の重要性
　第2章　Dāstān-e Mōbedān Mōbed Dādār Dāddukht写本校訂①
　第3章　中世イラン・インド思想史上のアーザル・カイヴァーン学派
　　　　（附論Khwīsh Tāb前半翻訳とヌクタヴィー派資料翻訳）
　第4章　Dāstān-e Mōbedān Mōbed Dādār Dāddukht写本校訂②
　第5章　Dāstān-e Mōbedān Mōbed Dādār Dāddukht写本校訂③
　第6章　パトナーに於ける伝・アーザル・カイヴァーン廟
　第7章　アーザル・カイヴァーンの神秘主義思想の原点Jām-e Kay Khosrow研究
あとがき
参考文献

著：青木　健
1972年生。宗教学者。ゾロアスター教，イラン・イスラーム思想研究。東京大学文学部卒業，同大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在 静岡文化芸術大学教授。
著書：『新ゾロアスター教史』『ゾロアスター教の興亡』『ゾロアスター教ズルヴァーン主義研究』(刀水書房)他多数