著:ディーノ・ブッツァーティ
1906年、北イタリアの小都市ベッルーノに生まれる。ミラノ大学卒業後、大手新聞社「コッリエーレ・デッラ・セーラ」に勤め、記者・編集者として活躍するかたわら小説や戯曲を書き、生の不条理な状況や現実世界の背後に潜む神秘や謎を幻想的・寓意的な手法で表現した。現代イタリア文学を代表する作家の一人であると同時に、画才にも恵まれ、絵画作品も数多く残している。長編『タタール人の砂漠』(1940年)、『ある愛』(1963年)、短編集『七人の使者』(1942年)、『六十物語』(1958年、ストレーガ賞受賞)などの小説作品のほか、絵とテクストから成る作品として、『シチリアを征服したクマ王国の物語』(1945年)、『劇画詩』(1969年)、『モレル谷の奇蹟』(1971年)がある。1972年、ミラノで亡くなる。
訳:長野 徹
1962年山口県生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院修了。イタリア政府給費留学生としてパドヴァ大学に留学。イタリア文学研究者・翻訳家。児童文学、幻想文学、民話などに関心を寄せる。訳書に、ピウミーニ『逃げてゆく水平線』、ピッツォルノ『ポリッセーナの冒険』、ソリナス・ドンギ『ジュリエッタ荘の幽霊』など。