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〈ブリュッケ〉とその時代

個人主義と共同体のあいだで

著:大森淳史

紙版

内容紹介

自由、共同体体験としての芸術創造、「生」の変革を求めて――
  20世紀初頭、ドイツの片隅で誕生した小さな芸術家グループ〈ブリュッケ〉。その活動形態や理念、「ドイツ表現主義」、果ては「頽廃芸術」として位置づけられていく過程を、美術史に留まらず、「アナーキズム」を接点に思想史・文化史との関連から捉えることで、時代全体を彷彿させる壮大な試み。

目次

序章

第1部 個人主義と共同体のあいだで――芸術家グループ〈ブリュッケ〉を中心に
第1章 芸術と生活の一体化
第2章 芸術家グループとしての特質
第3章 「芸術家グループ」としての戦略
第4章 〈ブリュッケ〉の木版画
第5章 共同体体験――「理想の共同体」の核心にあったもの

第2部 世紀転換期の文化批判と改革運動
第6章 ニーチェ崇拝――貴族主義と個人主義
第7章 文化批判
第8章 改革運動
第9章 個人主義を超えて

第3部 国民芸術か、頽廃芸術か――「ドイツ表現主義」をめぐって
第10章 ドイツの「表現主義者」
第11章 ねじれた敵愾心と「ドイツ表現主義」
第12章 国民芸術か、頽廃芸術か

おわりに

註/参考文献/謝辞/掲載図版一覧/索引

著者略歴

著:大森淳史
1954年、大阪府生まれ。1977年、大阪大学文学部卒業。1981年、大阪大学大学院博士課程退学。現在、帝塚山学院大学教授。文学博士。
著書に『ドイツ表現主義の世界――美術と音楽をめぐって』(共著)(法律文化社、1995年)、『芸術はどこから来てどこへ行くのか』(共編)(晃洋書房、2009年)ほか。翻訳にアウグスト・K・ウィードマン『ロマン主義と表現主義――現代芸術の原点を求めて/比較美学の試み』(法政大学出版局、1994年)ほか。

ISBN:9784883034826
出版社:三元社
判型:A5
ページ数:424ページ
定価:5000円(本体)
発行年月日:2019年03月
発売日:2019年03月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WFA
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1D