岡野忠弘氏、第1歌集『パルスだ情熱だ』に続く、20年ぶりの第2五行歌集!
”彼の歌の特徴は、こまかなことに拘らず、大胆に思いのままを書きつける方法である。
金の鳳凰が羽根を 藤が
炉一杯ひろげ 強風に
力いっぱい ぶらり ぶらり ぶら
羽ばたく くまん蜂が
最高温になった瞬間 甘いかおりに食らいつく
最初の歌は、科学企業で使う高熱の炉を描写したものであろう。大きな炉が真っ赤に燃え盛る。言葉が翼を広げるようだ。くまん蜂の歌は、こんなに蜂が目に見えてくる歌はほかにないではないかと言いたくなる。
自然な心から迸り出たような言葉が、歌に力を与える。五行歌を作った人間としても、こういう自然で力強い歌を見るのは嬉しい。私が詩歌の言葉に自由を与えようと思った、その気持ちを全部わかって下さっているのかと思う。”
(草壁焔太跋文より)