これまでフッ素によるむし歯予防を推進してきたWHO(世界保健機関)ですら、一九九四年に「六歳以下のこどもへのフッ素洗口は禁忌(タブー:絶対やってはいけないこと)」と結論しています。フッ素で斑状歯ができるのは明確であることが、その理由なのです。
(中略)
これまでの研究からも、ダウン症、がんなどの危険が示唆されていました。そして、昨年アメリカのマスコミが「フッ素入りの水道水を飲んだこどもが青年期になると骨肉腫になる」という研究論文がハーバード大学に提出されていたのに、そのまま公開を拒否し隠蔽されていたという事実を報道してから、問題は深刻度を増しています(詳しくは七五ページ参照)。
アメリカの環境保護庁の研究者たちも、水道水フッ素化による問題は人体への毒性だけでなく、生活用水として使われ、大量のフッ素が環境に流されることで、深刻な環境問題になると指摘しています。
流れは水道だけでなく、練り歯みがきにも起きています。アメリカやイギリスでは、フッ素入り歯みがきに「六歳以下のこどもの手の届かないところに置きなさい」といった警告表示を入れるよう義務づけられているのです(五六ページ参照)。
こうした一連の動きが示しているのは、「フッ素によるむし歯予防」という方法の問題と限界が見えてきたということです。世界の動きのなかで、推進派の歯科医は厚生労働省を動かし、「健康日本21」というキャンペーンに、小学生にフッ素入り歯みがきを使わせるというとんでもない目標をねじこみました。
日本は、フッ素によるむし歯予防の道を選択しようとしています。こうした問題を、いま現実にこどもを抱えているお母さんお父さんなど保護者の皆さんと、保育園や幼稚園・学校で働いている皆さんに理解していただければと思っています。