著:ニコライ・カラムジン
ニコライ・カラムジン(Николай Михайлович Карамзин, 1766-1826)
ロシアの文学者・歴史家。
1766年、帝政ロシアのシンビルスクで地方地主貴族の家に生まれる。故郷の寄宿学校で教育を受けたのち、12歳でモスクワの寄宿学校へと移り、古典語、ヨーロッパ諸語など、貴族の子弟としての基礎教育を受けた。
近衛連隊で数年軍務に就いたのち、モスクワに定住。知的エリートたちとの交流の中で、西欧の哲学・思想・文学に触れ、その幾つかの作品を翻訳しながら、自らも詩や散文を発表するようになった。代表作に中編小説『哀れなリーザ』などがある。
1803年に修史官に任命され、その後の23年の半生をかけて歴史書『ロシア国家の歴史』に取り組む。1818年に第1~8巻を刊行、大好評を博し、その後第9~11巻が1821年から1824年にかけて順次出版された。1826年、第12巻執筆のさなか、病に斃れる。残された草稿をもとに、1829年に未完の第12巻が出版された。
編:中沢 敦夫
中沢敦夫(なかざわ・あつお)
1954 年、長野市に生まれる。
富山大学人文学部名誉教授。
専攻は中世ロシア文学、文化史。
著書に『ロシア正教古儀式派の歴史と文化』(共編著、明石書店)、『ロシア古文鑑賞ハンドブック』『ロシア文学鑑賞ハンドブック』『ロシア詩鑑賞ハンドブック』(いずれも群像社)、『ロシアはどこからやって来たか』(新潟日報事業社)などがある。
訳書にアローン・グレーヴィチ『同時代人の見た中世ヨーロッパ』(平凡社)など。