付添人スピリットを学ぶ❶ 多田元
付添人スピリットを学ぶ❷ 川村百合
付添人スピリットを学ぶ❸ 安西敦
序 章 付添人活動の基礎知識
❶少年法の理念
❷弁護人・付添人のスタンス
❸手続の概要
1 捜査段階
2 家裁送致後
❹2021年改正少年法の概要
1 改正法成立までの経緯
2 改正法の趣旨
3 改正法の特定少年に関する規定の主な内容
4 付添人の心構え
❺少年の特性
1 コミュニケーション能力
2 防御能力
3 可塑性
❻少年事件における獲得目標の設定
1 ケースセオリーという考え方
2 成人と同じケースセオリー構築でよいか
3 付添人活動における「説得の論拠」=「見立て」
❼付添人活動シミュレーション
第1章 受任と接見・面会
❶受任
1 少年事件の受任形態
⑴ 被疑者段階での受任
⑵ 家裁送致後の受任
2 少年事件の受任に際して注意すべきこと――付添人のいらない少年事件はない
❷接見・面会
1 少年との接見・面会で注意すべきこと
2 初回の接見・面会
第2章 国選・法律援助
❶国選・法律援助事件の種類
❷選任
1 国選制度と法律援助制度の関係
2 少年の国選事件の受任までの流れ
3 国選弁護人
4 国選付添人
5 法律援助制度を用いた弁護人・付添人
❸国選弁護人・付添人としての活動
1 活動上の注意点
2 国選弁護人・付添人の複数選任
3 法律援助を利用した弁護人・付添人
❹弁護人・付添人の移行手続
1 被疑者国選弁護人から国選付添人・法律援助付添人への移行手続
2 逆送された場合の国選付添人・法律援助付添人から被疑者国選弁護人への移行手続
❺国選事件の終了
1 解任
2 任務の終了
3 国選事件の終了報告と報酬の支払い
4 法律援助を利用した事件の終了
第3章 捜査段階における弁護活動
❶少年事件の捜査弁護の特徴
❷少年の身体拘束への対応
1 少年の身体拘束の手続
2 少年の身体拘束をめぐる弁護活動
3 弁護人に対する接見妨害への対応
❸取調べへの対応
1 取調べとの関連での少年事件の特色
2 取調べに対する対応
3 取調べの可視化
4 取調べ状況の把握、少年の供述の記録化
5 違法・不当な取調べへの対応
❹在宅事件での弁護活動
1 受任の必要性
2 出頭要請、取調べへの対応
3 違法・不当な取調べに対する対応
4 逮捕されるおそれがある場合の対応
❺被害回復に向けた活動
1 謝罪文
2 被害者との連絡
❻家裁送致に向けた活動
1 家裁送致日の確認
2 送致事実に関する意見書の提出
3 環境調整活動への着手
第4章 家裁送致
❶家裁送致の手続
1 全件送致主義
2 捜査機関からの送致
3 簡易送致
❷家裁送致と付添人活動
1 家裁送致に向けた準備
2 付添人選任届の提出、被疑者国選からの切替手続
❸観護措置
1 観護措置とは
2 観護措置の要件
3 観護措置の期間
4 観護措置決定手続
5 観護措置をとる時期
❹少年鑑別所
1 少年鑑別所とは
2 少年鑑別所による鑑別
3 少年鑑別所での面会
❺観護措置を避けるための活動
1 付添人選任届と意見書の提出
2 少年との接見
3 裁判官・調査官との面談
4 審問への立会い
5 決定後の手続
❻観護措置を争う方法
1 異議申立て
2 観護措置取消し
❼管轄と移送
1 管轄と移送・回付
2 移送・回付の申立て
3 移送・回付と付添人活動
第5章 環境調整
❶環境調整とは
1 環境調整と処遇の見立て
2 少年審判における要保護性の位置づけ
3 環境調整のやりがい
4 環境調整活動の審判への反映
❷環境調整各論
1 少年本人への働きかけ
2 家庭
3 学校
4 職場
5 被害者
6 交友関係
7 家庭に戻せない少年の環境調整
8 前歴のある少年の環境調整
第6章 審判
❶少年審判の原則
1 少年審判の特性——刑事裁判との比較
2 職権主義的審問構造
3 審判手続の諸原則
4 審判の対象
5 審判における証拠法則
❷審判に向けての付添人活動
1 審判に向けての活動の留意点
2 審判開始・不開始決定
3 審判期日の指定
4 記録の閲覧謄写
5 証拠の提出・申出
6 調査官との面会・協議
7 鑑別技官との面会
8 裁判官との面会・協議
9 付添人意見書の作成・提出
10 審判直前の少年との面会
❸審判期日での付添人活動
1 審判の場所、出席者
2 審判の進行
3 人定質問、黙秘権告知、非行事実の告知とそれに対する少年・付添人の陳述
4 非行事実の審理
5 要保護性の審理
6 調査官・付添人の意見の陳述、少年の意見陳述
7 決定の言渡し
8 審判調書
❹被害者保護制度に対する対応
1 少年審判における被害者保護制度と問題点
2 被害者等の法律記録の閲覧謄写
3 被害者等の意見の聴取
4 被害者等による少年審判の傍聴
5 審判状況の説明
6 審判結果等の通知
第7章 非行事実を争う事件
❶非行事実を争う事件の付添人活動
1 非行事実を争う事件と少年審判
2 非行事実を争う事件の家裁送致から決定の告知までのスケジュール
❷検察官関与
1 検察官関与制度とは
2 検察官関与の要件
3 検察官関与への対応
❸審判の準備
1 ケースセオリーの構築の重要性と少年審判での主張立証の内容・程度
2 進行協議(打合せ)期日
3 社会調査への対応
4 進行協議期日後、審判までの活動
5 観護措置の特別更新
❹審判での活動
1 審判の進行
2 非行事実の審理
3 家裁送致後の補充捜査に対する対応
4 非行事実に関する判断の告知
5 要保護性の審理・決定の告知
第8章 試験観察
❶試験観察とは
1 試験観察の意義と機能
2 試験観察の種類
3 試験観察の要件
4 試験観察の期間
5 試験観察制度をめぐる問題点
❷試験観察をめざす付添人活動
1 試験観察の利用をめざすべき場合
2 試験観察の具体例
3 試験観察をめざすべき具体的な場合
4 試験観察に向けた付添人の活動
❸試験観察中の付添人活動
1 審判直後の活動
2 試験観察中の活動
3 試験観察中のトラブル
第9章 審判その後
❶決定の種類
❷審判終了直後の付添人活動
1 審判終了後の少年への説明
2 審判終了後の少年の動き
❸不処分
1 不処分とは
2 保護処分に付することができないときの不処分決定
3 保護処分に付する必要がないときの不処分決定
4 保護者に対する措置
5 不処分決定の効果
❹保護観察
1 保護観察とは
2 保護観察の実施機関
3 保護観察の期間
4 保護観察の類型
5 保護司等による指導監督・補導援護と生活行動指針
6 遵守事項
7 遵守事項に違反した場合の制裁――不良措置
8 環境調整命令と保護者に対する措置
9 被害者等の心情の伝達
10 虞犯通告
❺施設送致
1 施設の種類
2 送致決定と施設への送致
3 児童自立支援施設での処遇の実際
❻少年院送致
1 少年院とは
2 少年院の種類
3 少年院の収容期間
4 少年院における処遇の内容
5 少年院での生活、在院者の権利
6 仮退院、退院
7 保護者に対する措置、生活環境の調整、環境調整命令、社会復帰支援の実施
❼都道府県知事等への送致
1 都道府県知事と児童相談所長
2 児童福祉法の規定による措置の内容
3 児童自立支援施設または児童養護施設送致決定との違い
❽検察官送致(逆送・検送)
❾更生・社会復帰支援活動
1 少年に対する更生・社会復帰支援活動の意義と必要性
2 少年の更生・社会復帰支援の関わり方
3 少年院送致となった少年の更生・社会復帰支援活動の内容
4 保護観察となった少年の更生・社会復帰支援活動の内容
5 報酬について
第10章 上訴審
❶抗告審
1 抗告審の特色と付添人活動の概要
2 抗告にあたって留意すべき点
3 抗告申立ての方法
4 抗告審の審理と付添人活動
5 検察官の抗告受理申立てへの対応
6 抗告審の裁判
❷再抗告審
1 再抗告
2 再抗告理由
3 再抗告申立書の作成・申立て、審理手続
4 再抗告審の裁判
第11章 逆送が見込まれる事件
❶逆送とは
❷逆送の種類
1 刑事処分相当を理由とする逆送
2 年齢超過を理由とする逆送
❸付添人活動の基本姿勢
1 刑事手続が少年にもたらす弊害
2 可能な限り逆送を避ける
❹刑事処分相当を理由とする逆送(特定少年以外の場合)
1 刑事処分相当逆送の要件
2 「原則逆送」事件の場合
3 刑事処分か保護処分かの選択の判断要素
❺刑事処分相当を理由とする逆送(特定少年の場合)
1 刑事処分相当逆送の要件
2 「原則逆送」事件の場合
3 刑事処分か保護処分かの選択の判断要素
❻逆送を避けるための付添人活動
1 捜査段階
2 家裁送致後、審判までの段階
3 審判段階
4 逆送決定後の段階
❼報道機関やネット情報への対応
1 報道機関の取材への対応
2 インターネット上の情報への対応
3 特定少年について
❽年齢切迫事件の付添人活動
1 年齢切迫とは
2 年齢切迫事件の付添人活動の留意点
3 少年から逆送してほしいとの希望があった場合
4 年齢切迫の場合の抗告
❾逆送が見込まれる交通関係事件
第12章 逆送された事件
❶逆送決定後の活動
1 逆送後の身体拘束への対応
2 付添人から弁護人への移行
3 逆送決定に対する不服申立て
4 逆送後の活動
❷公判前整理手続での活動
1 逆送事件における公判前整理手続の重要性
2 起訴から判決・決定までの期間に対する考慮
3 証拠開示の必要性
4 少年逆送事件におけるケースセオリー
5 ケースセオリーと証拠収集
6 55条移送の主張
7 量刑(少年刑の特則の適用)の主張
8 公訴事実を争う事件の場合の注意点
9 被害者参加等に対する対応——公判前整理手続段階
10 公判廷における少年の保護
❸公判段階での活動
1 冒頭手続・冒頭陳述の留意点
2 被害者参加等に対する対応——公判段階
3 論告への対応
4 弁論の留意点
5 決定・判決
❹上訴審での活動
1 少年側の控訴の場合
2 検察官控訴の場合
❻少年刑務所
1 少年刑務所とは
2 訓令、通達等による少年受刑者に対する処遇
3 少年刑務所での処遇の実情
第13章 虞犯事件
❶虞犯とは
1 虞犯少年とは
2 虞犯事件の特色と実情
3 虞犯事件に対する心構え
❷虞犯事由と虞犯性
1 虞犯事由
2 虞犯性
3 虞犯の認定に関する問題点
❸虞犯事件の手続と付添人活動
1 虞犯少年の発見と警察官による虞犯調査
2 虞犯への認定落ちの場合
3 児童相談所への通告、家裁への送致
4 児童相談所への通告後の手続
5 家裁への送致後の手続と付添人活動
第14章 触法事件
❶触法少年とは
❷触法事件の特色
❸触法事件の手続概要
❹触法事件における付添人
1 触法調査とは
2 触法調査に対する付添人
3 触法調査に対する付添人の選任手続
4 触法調査に対する付添人の活動の留意点
❺触法事件の手続と付添人活動
1 触法少年の発見と警察官による触法調査
2 一時保護
3 児童相談所長への通告・送致
4 児童相談所による調査
5 児童相談所による措置、家裁への送致
6 家裁による調査・審判
7 観護措置
8 被害者等の審判傍聴に対する対応
9 家裁の保護処分
第15章 障害等を抱えた少年
❶前提となる知識
1 基本的な知識を持っておくこと
2 少年事件と責任能力
❷少年へのアプローチ
1 どのようなときに障害等の有無を疑うか
2 障害等の存在が疑われる少年とどのように接するか
❸障害等の存在に疑いを持ったら
1 情報を収集する
2 障害等の有無について協力専門家の助力を得る
3 捜査機関への対応
4 福祉職との連携
5 子どもの支援、親の支援
❹少年の処遇
1 社会内処遇が見込まれる場合
2 少年院・少年刑務所での施設収容処遇の実情
❺精神鑑定
1 精神鑑定の種類
2 本鑑定事案の手続の概略
3 本鑑定の必要性立証の方法
第16章 外国にルーツを持つ少年
❶外国人少年事件の問題点
1 少年であることへの配慮
2 言葉の問題
3 文化・制度の違い、アイデンティティの問題
❷在留資格に関する問題
1 在留資格とは
2 少年に在留資格がある場合
3 少年に在留資格がない場合
❸分析の視点
1 成育はどの国なのか
2 家族内でのコミュニケーションはどうか
3 日本語学習・学校教育との適合性
4 少年の言語の問題なのか発達の問題なのか
5 社会資源となりうる団体
❹ケース・スタディ
1 在留資格
2 鑑別・調査官調査の注意点
3 環境調整
4 保護処分
5 逆送
第17章 交通関係事件
❶交通関係事件の特色
❷少年事件における手続
1 家裁送致
2 調査
3 集団講習
4 審判
5 保護処分