<出版意図と内容紹介>
2015年3月10日は、東京大空襲から70年となります。
東京大空襲で門柱のみを残して灰燼と化した中村高女。
大学ノート2冊に残された中村学園の執務日誌には、その昭和20年3月9日から、昭和22 年9月13日までの596日分の記録がのこされています。
そこには、茫然自失として焼け跡に立ち尽くしながらも己を奮い立たせ、生徒の安全確保と学校の再建に奔走する教師たちの姿が記されています。
執務日誌を読み解きながら、時代背景を学び、空襲で家族や友人を亡くした生徒の手記を読み、戦後の困難をくぐりぬけたくましく生きた生徒の話を知ることで、執務日誌を今につなげ、平和への願いを後世に伝えるために、広く世に頒布することとなりました。
告発の書ではなく、平和への願い、女性のしなやかさと強さ、下町のバイタリティなども本書を通して感じ取っていただけることと思います。