基礎日本語文法 第3版
著:益岡 隆志
著:田窪 行則
内容紹介
「わかりやすく、網羅的で、体系的に」を心がけて執筆された、現代日本語文法の長く愛される概説書。改訂版の刊行から30余年の間に研究が進んだ「役割語」等の説明を加えたほか、用例・例文の見直しや文献・索引の更新等を行う。
■第3版の刊行にあたって
本書の改訂版を1992年に刊行してから30数年が経過しましたが、幸いなことに、多くの読者に恵まれ版を重ねています。日本語文法の概説書として現在も一定の役割を果たしていることから、再度の改訂を行うことにしました。
第3版の作成においても、“わかりやすく、網羅的で、体系的な日本語文法の概説書”を目指すという基本方針を維持し、部と章の構成も改訂版を踏襲しています。節については、Ⅱ部6章の第5節とⅤ部2章の第4節を新たに加えました。
また、その後の知見に基づいて記述・説明に加筆修正を施すとともに、例文の差し替え・追加、用語の見直しを行いました。さらに、参考文献についても、改訂版の刊行以後に公刊された文献を追加し、アップデートしました。併せて、練習問題の補充も行いました。
目次
第I部 序論
第II部 語
第1章 品詞と語の構造
第2章 動詞
第3章 形容詞
第4章 判定詞
第5章 助動詞
第6章 名詞
第7章 指示詞
第8章 副詞
第9章 助詞
第10章 連体詞
第11章 接続詞
第12章 感動詞
第13章 接辞
第14章 補説
第III部 単文
第1章 補足語
第2章 注意すべき構文
第3章 述語の修飾語
第4章 ヴォイス
第5章 テンスとアスペクト
第6章 モダリティ
第7章 疑問と否定の表現
第8章 提題と取り立て
第9章 名詞句の構造
第10章 指示
第11章 省略、繰り返し、語順転換、縮約
第12章 分化文と未分化文
第13章 慣用句
第IV部 複文
第1章 補足節
第2章 副詞節
第3章 連体節
第4章 並列節
第5章 従属節の従属度
第V部 敬語とスタイル
第1章 敬語表現の文法
第2章 言葉のスタイルとステレオタイプ
練習問題
語彙索引
事項索引