学校での「朝の読書」、書店店頭での読みきかせ・おはなし会、行政の読書推進施策など、様々な背景から、読書に関わるボランティアが急増している。それ自体は喜ばしいことだが、盛んになった段階での新たな問題も各地で報告されている。十分な準備もせず、お洒落な感覚で詠みきかせをする人。学校で私語が絶えず噂話をする人。などボランティア側の力量や態度に関する苦情。一方、行政側には思惑がある。本来、行政が為すべき仕事を、「安上がりで便利な下請け」としてボランティアに丸投げすることによる、ボランティア側との軋轢。「子ども」と「本」を結ぶ、やりがいのある読書ボランティアは、今大きな岐路に立っている。本書は、ボランティア側のスキルアップのポイントと、それを保証するサークル作りやネットワーク作りのポイントをを分かりやすく解説。同時に、行政側の思惑の背景を説明し、行政との新しい関係=協働関係を築くこと説く。すでに各地で実践している先進例を例示し、問題の所在を真っ先に把握する開拓者として、行政の施策に反映させていく「提言者」としての存在に未来を見る。子どもと本に関わるすべての大人、必読の書である。