著:森崎和江
森崎和江(もりさき かずえ) 1927年日本統治下の朝鮮に生まれる。44年、単身朝鮮を離れ福岡へ。1958年上野英信、谷川雁らと雑誌『サークル村』創刊(〜61年)。59年ミニコミ誌『無名通信』発行(〜61年)。79年中間市を離れ、福岡県宗像市に居住。1959年より『サークル村』に聞書き「スラを引く女たち」(最初の著書『まっくら』となる)を連載。以降2020年に亡くなるまで多数の著作を刊行した。
[主な著作] 『まっくら─女坑夫からの聞き書き』、『非所有の所有』、『さわやかな欠如』(詩集)、『第三の性─はるかなるエロス』、『ははのくにとの幻想婚』、『闘いとエロス』、『与論島を出た民の歴史』、『異族の原基』、『奈落の神々 炭鉱労働精神史』、『からゆきさん』、『遙かなる祭』、『能登早春紀行』、『慶州は母の呼び声─わが原郷』、『津軽海峡を越えて』、『北上幻想─いのちの母国をさがす旅』、『ささ笛ひとつ』(詩集)、『草の上の舞踏─日本と朝鮮半島の間に生きて』、『森﨑和江コレクション─精神史への旅』全五巻)ほか。
解説:渡邊英理
渡邊英理(わたなべ えり) 大阪大学大学院人文学研究科教授。日本語文学、批評、思想文学研究。
[主な著作]『到来する女たち──石牟礼道子・中村きい子・森崎和江の思想文学』(書肆侃侃房、2025年)、『中上健次論』(インスクリプト、2022年。第14回表象文化論学会賞受賞)、『クリティカルワード 文学理論』(三原芳秋・鵜戸聡との共編著。フィルムアート社、2020年)、『〈戦後文学〉の現在形』(共著。紅野謙介・内藤千珠子・成田龍一編、平凡社、2020年)、『文学理論の名著50』(共著。大橋洋一・三原芳秋編著、平凡社、2025年)、『二十一世紀の荒地へ』(酒井直樹・坪井秀人との鼎談収録、以文社、2025年)など。文芸批評では、「女たちの群像」を『群像』に隔月連載。共同通信・文芸時評「いま、文学の場所へ」(毎月配信)、「おごじょの本棚」『西日本新聞』などを連載中。