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「吾々の本体は物質身ではない、肉体身ではない、智慧身である。宇宙に普く充ち満ちている智慧(賢)そのものが、仮りに、物質身に見えて顕(あらわ)れているのが吾々人間であります。吾々はこの身このままが観世音菩薩であり、普(ふ)賢(げん)菩(ぼ)薩(さつ)なのであります。どこに病気がある、どこに悩みがある、どこに不幸がある。　そんなものは無いのだ、全然無いのだ。それを知らぬから苦しむのだ。知れ、知れ、汝の実(じっ)相(そう)身(しん)が観世音菩薩であり、普賢菩薩であることを。その時たちまち汝の病いは、不幸は、自消自壊してしまうのであります」　(本文より適宜抜萃)

第四章　仏教とキリスト教とはかくして融合す（承前）
第五章『華厳経』序講
第六章　即身成仏の真理

著：谷口雅春
明治26年11月22日、神戸市に生まれる。大正元年、早稲田大学文学部英文科に進む。大正3年中退。その後、真の神を求める求道生活を続け、遂に「人間・神の子、現象なし」の啓示を受ける。昭和5年に個人雑誌「生長の家」誌を創刊。「神一元、中心帰一、万教帰一」の「唯神実相論」を展開。病気や人生苦に悩む多くの人々に奇蹟をもたらした。同誌の普及に伴い、生長の家人類光明化運動、日本国実相顕現運動に発展。昭和期から今日まで、多くの宗教家、政治家、経済人、文化人に多大な影響を及ぼし続けている。 昭和60年6月17日、満91歳にて昇天。著書は500冊以上にのぼり、主著『生命の實相』は累計1900万部を超え、今なお多くの人々を救い続けている。