巻第1
1番 誤字説でなくこれですっきり
「家聞かに 名告らさね」「為付けなべて」「我許せば」
2番 「布」は「しき」と訓み「とり宜しき」
3番 「なか弭」は弭の間にある「弦」のこと 「音のするなり」
4番 「數」は「しき」と訓み「馬敷きて」
5番 「肝」は「かに」と訓み「わづかに知らず」
8番 軍船出航の歌でなく月夜の舟遊びの歌
9番 有間皇子に対する思いを表裏に詠んだ歌
10番 間人皇女が中大兄を思う歌
11番 間人皇女が中大兄を思う譬喩歌
12番 中大兄と間人皇女の関係を譬喩した歌
13番・14番 中大兄が孝徳天皇から間人皇后を救出・奪還したことを詠んでいる歌
15番 入日に斉明天皇の死と自分の代の到来を見ている中大兄の歌
16番 春山に若い女性、秋山に叅₀代の女性を隠喩している歌
19番 衣に著いたのは榛の「へそ形」の花序
20番・21番 恋歌や戯歌ではなく、壬申の乱の前触れ歌
27番 皇位継承者の選定は皇后に従えという歌
28番 持統天皇が人生の禍福を乗り越えて天から降って来た天皇であることを宣言した歌
32番 「古人」は「ふる人」である
45番 この歌で人麻呂は持統天皇の勘気にふれて石見国に流された
46番 「眠もよらじやも」
47番 「葉過ぎにし 君が形見の 跡ぞ来たりし」
48番 「炎」は「かぎろひ」でなく「ほむら」
53番 「生れ継ぐや」「頻き召さるかも」
55番 真土山の「まつ」に待つ家人を偲んだ歌
59番 「切妻」は切妻屋根の「端」の意
64番 難波より寒い大和の寒さを偲ぶ歌
66番 「松が根」ではなく「松が音」
67番 「音に泣くも」でありホームシックの歌
72番 「枕の邊つ人」であり一夜を共にした女性
74番 「山のおろしの」(類例:1437番 2350番 2677番 2679番 3282番)
79番 「家を放ちて」「さはに君と」
82番 誤字説によらず「心様いやし」
巻第2
86番 「恋ひつつあらずは」は「恋しながら逢えないならば」の意
97番 「強ひさるわざ」と訓み「女性に無理強いすることを避ける手管」
106番 「ら」の表記がないので「一人越え踏む」
109番「まさでに知りて」
110番「彼方野辺に 刈る草の」は遠くの野辺で逢引していること
111番 弓削皇子が葛野王のことを揶揄した歌
112番 額田王が葛野王を庇った歌
115番 「後れ居て」でなく「残り居て」
118番 「大丈夫の恋 乱れこそ」
130番 「瀬を渡らずて」は皇弟が男女の一線を越えられないこと
133番 「笹の葉は」ではなく「篠の葉は」と訓みこれから会う都の人を偲ぶことを導く
143番 「結びゆき」人は帰りて「また見らむかも」
145番「鳥飛びて」 「成」をなりての「て」と訓む
147番「天垂るるなり」 霊魂が天に顕れていること
151番「かくあるの」「の」は対象を示す格助詞
156番「御髪にを 自づと見つつ」
158番「立姿垂る」 山吹に譬えた十市皇女の姿
160番 「望男雲」 天武天皇が完全な男であること
161番 「つらなる雲の」 天武天皇に仕えた臣下のこと
187番 旧訓の「よしもなく」
193番 「はた籠ら」は今流に言えば「ダンプカー」
203番 「淡にな降りそ 塞なさまくに」 「淡」は薄情の意
207番 「慰もる」でなく「諦むる」と訓む(類例:196番)
210番 誤字説によらず「男の秀じもの」
219番「數」は「しく」と訓み「天に及く」
223番 人麻呂が石見の鴨山で死んだ歌ではない
224番 「勤しみに 交じりてありと 言はなくにやも」
225番「逢ひかてなくに」
巻第3
249番 「宜し奴島に」 「隠り江」は「隠る」の歌語
251番 「妹が結べる 紐吹き返る」 羈旅歌であり恋歌ではない
254番 「とまり火の」 停泊港を示す灯
256番(一本云) 「船に波あらし」
262番 「雪のうごつく」
264番 「行方あらずも」 宇治川における壬申の乱の戦いを回想
266番 「夕つけ千鳥」は「木綿付け鳥」の連想か
268番 「嶋待ちかねて」の「嶋」は皇太子を指す
269番 「我が袖もちて 隠らむを」
274番 「沖へな行きそ」
299番 「雨な降り来ね」 「行年」は「来ね」
318番「真白くぞ」
319番 「水の適ひぞ」
324番 「川遠しろし」 「山し見やすし」
327番 「うれもそこれが 死に返り生かむ」
334番 「忘れゆくため」 「之」は「が」でなく「ゆく」
335番 誤字説によらず「淵に保つも」
347番 「世の中の 遊びの道」は酒席の付き合いでそれに「さすらへば」と詠う
363番 誤字説によらず「告らなば告らせ」
370番 「うるうると」 男の妄想歌
381番 「心急くな」
382番 誤字説によらず「見果てし山と」
385番 「草取るかなわ」
388番 「いとにめぐらし」
390番 紀皇女が弓削皇子と共寝できないことを譬喩した歌
391番 「木に伐り歸しつ」
405番 「待ちしかに」継ぎて行かましを「社仕留むも」
410番 「験あらめやも」 娘を育てる母親の思い
463番 「思ほゆ久に」
あとがき