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グリューネヴァルト〈イーゼンハイム祭壇画〉への誘い

著:大杉千尋

紙版

内容紹介

不治の病であった「聖アントニウスの火」の治療を専門とする修道院に設置されていた〈イーゼンハイム祭壇画〉。
多翼祭壇画の9つの面には、それぞれどのような意味が込められているのか。血を流す小羊、神殿の中で戴冠される少女、両手を広げ聖痕を見せるキリストなど、パネルごとに図像解釈を詳説する。
また、謎多き画家グリューネヴァルトの画業と生涯についても、最新の研究を交えて考察。その足跡を辿る。

目次

【第I部】
第1章〈イーゼンハイム祭壇画〉をめぐる諸状況
第2章〈イーゼンハイム祭壇画〉 第一面
第3章〈イーゼンハイム祭壇画〉 第二面
第4章〈イーゼンハイム祭壇画〉 第三面
【第II部】
第5章 グリューネヴァルトの生涯と作品
第6章 グリューネヴァルトの「再発見」と受容
附録①「グリューネヴァルトの素描」
附録②「グリューネヴァルトの遺産目録」

著者略歴

著:大杉千尋
1986年、神戸市生まれ。神戸大学文学部卒業。トリーア大学美術史学部留学などを経て、神戸大学大学院人文学研究科博士課程後期課程修了。博士(文学)。現在、鎌倉女子大学非常勤講師、日本大学芸術研究所研究員。専門は16、17世紀のドイツ美術史。
【主要業績】
論文に「『実物に倣って』描く : ザントラルトによるヴァランタン・ド・ブーローニュ評」『美術史論集』21、2021年、49-66頁。「〈イーゼンハイム祭壇画〉《キリスト復活》に関する一考察 : 「オランス型」キリストの機能をめぐって」『美術史』62(1) 、2012年、137-151頁。「〈イーゼンハイム祭壇画〉研究」(博士論文)、神戸大学、2018年。
共著に『イメージ制作の場と環境―西洋近世・近代美術史における図像学と美術理論』中央公論美術出版、2018年。

ISBN:9784866240855
出版社:教育評論社
判型:A5
ページ数:312ページ
定価:4700円(本体)
発行年月日:2023年08月
発売日:2023年08月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AB