場面緘黙の子どものアセスメントと支援
心理師・教師・保護者のためのガイドブック
著:エイミー・コトルバ
他訳:丹 明彦
他訳:青柳 宏亮
内容紹介
本書では,場面緘黙を確実に治療できる方法をお伝えするだけではなく,皆さんが支援の場で実際に利用できるツールもたくさん掲載してあります。支援方法を知りたいと思っている学校や専門家,そして保護者たちにとってきっと役立つことでしょう。
この本は,場面緘黙に対するアメリカで1番の心理療法家による場面緘黙の子どもたちへのケアとアセスメントのための一冊です。
場面緘黙は二次障害にもつながりやすい大変困難な障害ですが,家ではふつうに話せたり,ただのおとなしい子と見逃されたり,コミュニケーションは取れるからと重く見られなかったりするため,専門家への相談につながりにく現実があります。また専門家も有効な治療法が多くなく,あっても古い療法が中心でした。
そうした中,著者コトルバ博士は,場面緘黙を確実に治療できる支援方法を開発しました。行動療法を中心に据えながら,親子相互交流療法,動機づけ面接法,マインドフルネストレーニングなども導入するもので,今までに多くの子どもたちを救ってきました。
本書にはそのノウハウが惜しみなく描かれており,心理支援職だけでなく,学校の教職員,スクールカウンセラー,子どもの教育相談などを行っているカウンセラー,そして保護者,家族のためにもなる最良の本です。
目次
第1章 場面緘黙の基本的理解
第2章 場面緘黙を維持させている要因とその影響
第3章 場面緘黙のアセスメント
第4章 場面緘黙児の治療プロセス
第5章 治療チームメンバーが行うブレイブワークの実際
第6章 子どもの対応に困ったときの対処方法
第7章 学校における介入──特別支援教育としての場面緘黙児支援
第8章 子どもの自信を育むためのさまざまなアプローチ
ISBN:9784866160825
。出版社:遠見書房
。判型:A5
。ページ数:216ページ
。定価:2800円(本体)
。発行年月日:2019年03月
。発売日:2019年03月15日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ。