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アートミーツケア叢書 3

受容と回復のアート

魂の描く旅の風景

監:ほんま なほ

紙版

内容紹介

大きな困難や苦しみのなかで生きつづけることをえらんできたひとたちの足跡

らせん状に模索する日々のなかから、自らちいさな一歩を踏み出すことを後押しする、個々の行動と言葉。
アートミーツケア叢書第3弾!

*アートミーツケア叢書とは……〈生きること〉に共通の根をもつアートとケア。多様な場で実践と研究を積み重ねる人びとが領域を横断して手をとりあい、この二つを分け隔てている制度や既成の概念を問い直し、アートと社会の再生を願うシリーズです。

目次

監修のことば ほんまなほ

はじめに 中川 真

TRANSITION ままならない状況下の生活を記録するための試論
 水野大二郎(京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab特任教授、慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科特別招聘教授)
 大橋香奈(東京経済大学コミュニケーション学部専任講師)
 加藤文俊(慶應義塾大学環境情報学部教授)

インタビュー 人魚の養生
 ブブ・ド・ラ・マドレーヌ(アーティスト)

苦しみを生きのびる――苦しみと回復についての臨床哲学的「当事者」研究
 高橋綾(元ひし形、芸名ハカセのほう)

インタビュー 「いろいろなことがあるけれど、すべて私の人生」と思えるように――トラウマインフォームドケア
 田口奈緒(兵庫県立尼崎総合医療センター 産婦人科医師)
 高濱浩子(画家)

「だから」と「それから」――K復興住宅のミノルさんのこと
 高原耕平(人と防災未来センター主任研究員)

インタビュー 「あなたたちも人間だ」――インドのスラム街での表現活動
 西村ゆり(光の音符代表)

こえ、ことば、からだ、そして、うた――〈たましい〉の回復について
 ほんまなほ

インタビュー 対話を通して人は変わる――受刑者、元受刑者の社会復帰を支援する
 五十嵐弘志(NPO法人マザーハウス理事長)

小さな扉
 森合音(四国こどもとおとなの医療センターホスピタルアートディレクター)

インタビュー 「ひとり」から始める――水俣病と生きる
 緒方正人(漁師)

著者略歴

監:ほんま なほ
ほんまなほ 【監修】
大阪大学COデザインセンター教授。ガムラン奏者・パフォーマー。ダルマブダヤ、マルガサリのメンバーとして、ジャワ伝統音楽から新作まで幅広いレパートリーによる国内外での演奏に出演。現在はジャワ舞踊をまなびつつ、歌、詩、踊りなどの共同創作に取り組むほか、砂連尾理、佐久間新の演出する舞台作品にてパフォーマンスを行う。また、臨床哲学を軸に、哲学プラクティス、対話、こどもの哲学、フェミニズム哲学、さまざまな背景をもつなひとびとが参加する身体・音楽表現についての教育研究を行う。共著書『ドキュメント臨床哲学』、『哲学カフェのつくりかた』『こどものてつがく』ほか。

ISBN:9784865001297
出版社:生活書院
判型:A5
ページ数:226ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2021年06月
発売日:2021年06月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VSP