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偽装請負を告発し、2012年改正派遣法の「労働契約申込みみなし制度」で、 派遣先での組合員全員の直接雇用・正社員化を勝ち取った東リ偽装請負争議。 労働組合こそが働く者の権利を守る拠り所であることを示したその闘いの意義を、組合員、弁護団、支援者らで振り返る。誰でも組合をつくって闘える！　 中間搾取と差別雇用を放置してはならない！

はじめに　（田中充郎）
略年表

第1部 組合を結成して派遣先に直接雇用を求める
　東リ伊丹工場での偽装請負の実態　（村田浩治／大西克彦）
　組合結成・偽装請負告発から、全員職場復帰・直接雇用・正社員化まで　（有田昌弘）
　判決確定から職場復帰まで一年近くかかった交渉　

第2部 法律闘争の取り組みとその成果　（村田浩治／大西克彦）
　兵庫労働局に対する偽装請負認定とみなし規定による是正指導を求める闘い
　兵庫県労働委員会に対する不当労働行為救済を求める闘い
　東リとの労働契約関係の確認を求める闘い （裁判）

あとがき　（村田浩治）

組合員座談会　争議を振り返って
東リ偽装請負争議完全勝利おめでとうございます！　（大橋直人）

編：東リ偽装請負争議原告・弁護団
労働組合員である原告5人は、東リの偽装請負を告発し、2017年11月、派遣法第40条の6（労働契約申込みみなし制度）に基づく地位確認（直接雇用）を求め提訴。東リとの労働契約を認めた2021年11月の大阪高裁判決が確定し、原告5人は2023年3月、東リ正社員として職場に復帰した。

他著：有田 昌弘
全東リなかまユニオン（なかまユニオン東リ支部）

他著：大西 克彦
弁護士（2001年大阪弁護士会登録）　谷町中央法律事務所