発刊に寄せて(白百合女子大学生涯発達研究教育センター研究員、
白百合女子大学・東京外国語大学名誉教授 田島 信元)
総論 重度・重複障害児の学習とは?
1 はじめに
2 重度・重複障害児の「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」
3 本書の学習観
第1章 重度・重複障害児の学習(学び)の難しさ
第1節 重度・重複障害児教育の現状
1 養護学校義務化から現在まで
2 子どもの能動的な動きや表出を活かした学習が準備できていない状況
3 現状に対する本書の視点
第2節 重度・重複障害児の教育の難しさ
1 運動の問題とその対応
2 視覚の問題とその対応
3 コミュニケーションの問題
4 認知の問題
第2章 重度・重複障害児の学習を考えるための基礎理論
第1節 発達の捉え方(文化心理学的視点)
1 文化心理学的視点からの新しい発達観
2 子どもの発達のレベルは、知識の領域ごとに異なっていること
3 発達は、環境の影響を強く受けること
4 発達段階から潜在能力の発揮へ
第2節 生態心理学
1 生態心理学とは?
2 生態心理学の2つの流れ
3 生態心理学からみた重度・重複障害児の学習の特徴
4 子どもだけでなく先生や教室環境も評価の対象
5 重度・重複障害児の学習を生態心理学の視点から見直す
6 生態心理学の視点のまとめ―行動セッティングのシステム構造の評価―
第3節 対人関係(共同注意)の発達
1 共同注意の話の前に…
―赤ちゃんは、人とかかわろうとする性質を有している―
2 共同注意行動の発達過程
3 共同注意の発達過程で子どもが学ぶことと重度・重複障害児の学習
4 三項関係(並び合いの関係・重なり合いの関係)における
重度・重複障害児の学習
5 共同注意の発達と特別支援学校の担当制等
6 盲ろう児の共同注意
第4節 学習を考えるための基礎理論のまとめ
第3章 重度・重複障害児の学習を支えるために
第1節 重度・重複障害児が潜在能力を発揮できるようにする
1 重度・重複障害児の障害とおかれた状況の捉え方
―ヴィゴツキーの考え方を基に考える―
2 重度の子の潜在能力
3 潜在能力を顕在能力へ
4 応答性と拡充模倣―子どもが外界からの働きかけに応答するために―
5 かかわるときのペースと重度の子が考えているときの対応
第2節 重度・重複障害児の学習を行う際の重要な配慮事項
1 自発的・能動的に活動するために
(子どもが自分自身の目標を持てるように!)
2 一人ひとり目指す目標が違うということ(子どもに合わせた目標と活動)
3 目標の設定について
4 歌遊びの目標設定の例(短期で達成できる目標を設定する)
5 重度・重複障害児が学習しているときの姿
第4章 実践例
第1節 共同注意の力の獲得を目指して(菅 智津子)
1 共同注意の力と学習
2 Aさんの事例から
3 おわりに
第2節 教員との関係性を基盤として重度・重複障害児の主体性を高める学び
―学校での活動や他者に関心が低い子どもの事例を通して― (島村 晶子)
1 はじめに
2 指導前のMさんの様子
3 Mさんの指導内容を決定するための取組
4 Mさんの指導内容を決定する上での配慮事項
5 Mさんの目標設定
6 指導の経過と評価
7 Mさんの変容の考察
8 まとめ
第3節 重度・重複障害の子どもたちの朝の会について(堀内 美紀)
1 はじめに
2 『朝の会』の役割
3 『朝の会』の実践
4 まとめ
第4節 やりとりを通して子どもの能動性を引き出す取組(児山 隆史)
1 はじめに
2 子どもとやりとりすること
3 給食場面でのやりとりを通して
4-1 健康観察、体調を整え、そして学習へ
4-2 5月の風を感じて
5 やりとりを通した子どもの能動性の発達
6 最後に
第5節 重度重複障害の子ども同士の遊び
~子ども同士遊ばせたことがありますか?~
おわりに
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