尻ポケットに酒瓶を潜らせ流浪していた枅川君。
その地獄への想いがいま詩世界に羽ばたく。 ────辻惟雄
此の地に在りて彼の地を幻視する詩人・枅川薫。
主に第一詩集『不治者の夜』(永井出版企画、清水昶解説)以降に発表された詩を厳選し、美術批評と旅のエッセイを加えた17篇を収める。
「懐かしい未来に向けて再び現世に埋め戻す〈魂鎮めの書〉」(前口上)として、詩と批評とエッセイが響き合う作品集。
「出花朽村記」より
光る雪
くまたかゆき
わしゆきいぬゆき
やかんゆきとびゆき
ふくろうゆき
しろしろ
ゆけゆけ