わたしの旅ブックス 48
やがてすべては旅になる 壊れた自転車で行く四国一周
著:小林 みちたか
紙版
内容紹介
ある夜、突然襲ってきた死への誘惑。その危険な衝動から逃れるために、著者は四国一周自転車の旅に出る。途中、自転車が壊れるというアクシデントに見舞われてしまう。壊れかけた自転車を漕ぎながら旅を続けるうちに、脳裏に蘇るこれまでのつらい記憶と旅の断片。過去と現在が交錯していく中で、著者はこれまでの自分と真正面から向き合うようになっていく。果たして無事に完走できるのか、そして、前向きな心を取り戻すことはできるのか——
過酷だが自然豊かな四国路を舞台に、壊れかけた心の再生を綴った異色の自転車旅行記。
目次
プロローグ
1 東京—松山—新居浜—四国中央
夏がはやすぎる/みんなのオアシス/ゴーライフ
2 四国中央—高松—東かがわ
絶望的トラブル/リタイアの誘惑
3 東かがわ—徳島—日和佐
めぐり合わせ/わかれ道
4 日和佐—室戸—高知
ふし穴/ばばあ!
5 高知—土佐—四万十
アフター9・11/雨の森/峠の向こう
6 四万十—足摺—宿毛
ジョンマン/急がば止まれ
7 宿毛
警戒レベル4/暗黒の時代
8 宿毛—八幡浜—双海
寄り道/やがてすべては旅になる
エピローグ