「正義と悪」という幻想
著:天外 伺朗
内容紹介
ウクライナ戦乱を受けての緊急出版!
大企業の役員を経たのち、長年にわたって経営塾を運営しながら、「聖なるパイプ」を拝領したインディアンの長老としても活動する天外伺朗氏。縦横無尽に広がる天外氏の感性が望むのは、真の世界平和であり、「平和の守り手」たちの登場です。
長老として日本中に伝えたい書き下ろしのメッセージ。
人はなぜ戦うのか? なぜ争いはなくならないのか?
[本文より]
人類社会が進化してくると、「武力行使」が通用しなくなる時代が始まる……長老としての私は信じています。その時代が来たかどうかは、条約や憲章のように人が決めたものではなく、ちょっと怪しくなりますが(長老なので 笑)、「宇宙の流れ(運命の法則)」として表現されると思っています。
「武力行使」に走る人は、それなりにのっぴきならない理由を抱えていると思います。そうすると、「正義の旗」を掲げ、人がつくった条約や憲章などは平気で破って実行に移すでしょう。飛んでくるミサイルや砲弾に向かって「条約違反だぞっ!」と叫んでも虚しいばかりです。条約や憲章の抑止効果は、あまり高くはありません。
でも、時代が進むと、いかなる理由があろうとも、いかに「正義の旗」を掲げようと、「武力行使」を宇宙がサポートしなくなるというのが長老的な発想です。何となく運が悪くなり、すべてが裏目に出て、「武力行使」をしたサイドにとって不本意な結果に終わる……というパターンです。
それを「天罰が下った」「神の采配だ」と言う人がいますが、私はそうは解釈しておりません。むしろ、人類全体の集合的無意識(脚注:人類は、心の深いところ“無意識”で、全員つながっている、というユングの仮説)の進化が「宇宙の流れ」を決めており、時代とともに時々刻々と変化していると思っております。これは何ら根拠があるわけではなく、長老の直観です。
目次
序章:「聖なるパイプ」の祈り
1.「正義と悪」のパターンにはまる
2.「嫌悪感」の源とは?
3. 「自己否定感」が戦いの源になるメカニズム
4.人生の推進力:「戦う力」と「融和力」
5.「宇宙の流れ」:人々の運命がこれで決まる!
6.「宇宙の流れ」:「神」の領域と「人間」の領域
7.事件を解釈するためにストーリーが捏造される
8.自らの信念を補強するストーリーを体中に貼り付けた「蓑虫」
9.「武力行使」は「正義」の仮面をつけて
10.自らを「悪」と認識している「悪」はいない!
11.「正義」は「残酷」の源
12.「融和力」を発揮する「平和の守り手」
ISBN:9784862576217
。出版社:内外出版社
。判型:4-6
。ページ数:192ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2022年07月
。発売日:2022年07月30日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDX。