平和の実践叢書 1
自分がされたくないことは人にもしない
グローバル公共倫理
編著:王 敏
内容紹介
1975年、当時の現職首相であった福田赳夫と西ドイツ元首相ヘルムート・シュミットは、歴史の教訓に学んだ平和倫理を確立するため、インターアクションカウンシル(通称OBサミット)を主導した。それが福田康夫元首相に引き継がれ、黄金律である「己所不欲、勿施于人」(自分がされたくないことは人にもしない)が「世界人類責任宣言」として採択され、世界に向けて発信された。本書はその平和実践ワークショップの記録である。
目次
序論 「自分がされたくないことは人にもしない」という「黄金律」の新開拓…………i
第1部 グローバル公共倫理「自分がされたくないことは人にもしない」の実践
対談 市民レベルの日中交流をどう進めるか 福田康夫×王敏……………………3
人類運命共同体は、世界が発展するための歴史的な必然である 滕 文生…………29
【人間の責任に関する世界宣言】の背景と思考 渥美桂子……………………………45
文化人類学から『世界はなぜ争うのか 』を読む 秦 兆雄……………………………89
中国の視座からみた憲法平和主義の行方 季 衛東……………………………………125
人類運命共同体の理念と相互に映える新書 王殿卿……………………………………155
公共理論の中に未来を発見する(発言の要旨) 陳煜…………………………………165
「未来への信仰」・「交わりへの信仰」 呉 端……………………………………………169
Not Impose on Other - Regulations of International Law on Anti-War 周 凡淼…195
第2部 グローバル公共倫理から日中・東アジアの平和発展へ
福田ドクトリン、新福田ドクトリンと日中関係 段 瑞聡……………………………255
脱亜入欧 仲違い 和合東亜 王殿卿……………………………………………………291
福田康夫元首相の南京訪問………………………………………………………………305
福田元首相の南京大虐殺犠牲者記念館参詣 高洪…………………………………306
【記録】南京への慰霊の旅 王 小燕…………………………………………………312
世界宗教の対話に参与する儒家の知恵 張践……………………………………………333
アジア生態文明の精神的価値とグローバル公共論理の再検証 范 云涛……………355
『世界はなぜ争うのか』から得た日中両国国民感情の改善方法 鈴木晶(陳晶)…375
終論 「日本と中国が近くなってほい」……………………………………………391
対談者・論文著者紹介…………………………………………………………406
ISBN:9784862513724
。出版社:三和書籍
。判型:4-6
。ページ数:411ページ
。価格:3200円(本体)
。発行年月日:2019年04月
。発売日:2019年04月09日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS。