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うんこの博物学

糞尿から見る人類の文化と歴史

著:ミダス・デッケルス
訳:山本 規雄

紙版

内容紹介

クレオパトラは、何でお尻を拭いたのか?
「人間の本質は“脳”ではなく“腸”である!」
古今東西のウンチクをユーモラスに語りながら人類とウンコの深い関係を描く!
●秘蔵図版250点収載●

人類の歴史とは、うんこの歴史である!
排泄とは、生存の条件であり、嫌悪の対象であり、笑いのネタであり、そして秘密の快楽でもある。本書は、エジプトや中国の古代文明から現代までの、古今東西のトイレと後始末、排泄物処理の文化と歴史、さらに生理的メカニズムから、浣腸や食糞、さらにスカトロ・フェチまでを対象にし、文化的・歴史学的・環境学的・生理学的な博覧強記をもって、ユーモアを交えながら、膨大な図版とともに「人類と糞尿」という壮大なるタブーに迫ったものである。

「本書を読み終えた後、ウンコがいかにも素晴らしいものであるように思われてくる」(豪紙トゥーンバ・クロニクル)
「生物学の分野で抜きん出ているというだけでなく、オランダ語の書物では比類なきものだ」(科学誌ニュー・サイエンティスト)
「人間とは“腸”ではなく“脳”なのだと思っている人こそ読むべき本。著者の鋭さに、思わず吹き出したり、微笑んだりが止まらない」(オランダの医学誌『メディシュ・コンタクト』)
「滑稽だけど、とても真面目な研究書。社会史でもあり、生物学でもあり、文化研究でもある」(豪紙シドニー・モーニング・ヘラルド)

著者略歴

著:ミダス・デッケルス
オランダの生物学者。1946年生まれ。オランダでは、テレビやラジオの動物番組のコメンテーターとしても有名。学生時代からさまざまな媒体に生物に関する記事を書き、子ども向け、若者向け、さらにはフィクション作品も含めて、非常に多くの著作がある。いずれも鋭い観察と確たる知識に裏打ちされた科学的なストーリーを、ユーモアに満ちた語り口で紡いだ親しみやすい作品で、世界各国で翻訳されている。
なかでも、邦訳された『誕生の瞬間――このすばらしい奇跡』(岡田朝雄訳、こぐま社)と『愛しのペット――獣姦の博物誌』(堀千恵子訳、工作舎)をはじめ、死や肉体の腐敗をテーマにした作品、スポーツや運動をテーマにした作品、子どもを持つことをテーマにした作品などは、世界的なベストセラーとなっている。

ISBN:9784861828218
出版社:作品社
判型:4-6
ページ数:400ページ
定価:2900円(本体)
発行年月日:2020年11月
発売日:2020年12月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD