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十九世紀小説の誕生

ディケンズ前期小説におけるジャンルの変容

著:新野緑

紙版

内容紹介

19世紀的都市型作家ディケンズはどのように生まれたのか。 『ボズのスケッチ』から『バーナビー・ラッジ』に至る前期小説6編におけるジャンル、モチーフの変容に着目し、作家的発展の軌跡をたどる。

目次

序章 小説というジャンル
第1章 ジャーナリストから小説家へ―『ボズのスケッチ』の構成をめぐって
第2章 挿絵との交渉―『ピクウィック・ペイパーズ』における小説家の位置
第3章 境界線を引く―『オリヴァー・トゥイスト』におけるリアリズムの探求
第4章 新たな創作の形を求めて―『ニコラス・ニクルビー』におけるジャンルの変容
第5章 都市型作家の誕生―『骨董屋』に見るディケンズの自己形成
第6章 せめぎ合う言葉―『バーナビー・ラッジ』における謎の創出
第7章 現実と想像の間―ディケンズと群衆
第8章 せめぎ合う言葉―ディケンズと市場
終章 ジャーナリストから都市型作家へ

著者略歴

著:新野緑
新野緑(にいの・みどり) 
大阪大学大学院文学研究科英文学専攻博士後期課程中退 博士(文学)。
ノートルダム清心女子大学教授、神戸市外国語大学名誉教授。
著書に、『〈私〉語りの文学―イギリス19世紀小説と自己』(英宝社、2012年)、『小説の迷宮―ディケンズ後期小説を読む』(研究社、2002年)など。

ISBN:9784861109171
出版社:春風社
判型:4-6
ページ数:336ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2024年03月
発売日:2024年03月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB