女性たちは事実として、「出産をする」という自主機能を持つ身体をもっている。しかし多くの妊産婦は、自身の身体が分娩を進める順序や分娩の成就までを明確にイメージできるほど具体的な知識を持っていない。本書は、著者自身の散々な目に遭った第1子の出産と、助産婦一人の確かな判断と介助によって、思いがけず楽々と、第2子を産み落とした両体験を通して、「自分の身体はどのように子どもを産み落とすのか」を、充分に知り、妊産婦たちに納得のいく安産をして欲しいとの願いから上梓された。
また、同時に、瀬戸内の産婦たちの、縁者や周囲の人々に支えられた民俗誌や、イギリスの「妊産婦ファースト」の福祉制度も紹介、産前・出産・産後を送りやすい支援体制を整える必要を説く。