本書では,MRI信号の計測,2次元フーリエ変換による画像再構成,ラジアルスキャンの画像再構成に必要なフィルタ処理などについて,豊富な図を用いやさしく解説している.
例えば,k空間データの収集をイメージ化できるようになるため,シミュレーションによる位相エンコード画像,周波数エンコード画像のグラフを繰り返し掲載.画像とグラフを眺めながら,MRIにフーリエ変換がどのように関わっているかが理解できるようになる.同時に,本文や例題について計算過程を省略することなく丁寧に示し,フーリエ変換とその性質を無理なく学習できるように工夫した.
Excelと付属の画像表示ソフトウエアdisplayを連携させ実際のMR画像をテキスト形式でExcelに表示し解剖学的構造を知ることや,Excelで作成したテキスト形式のファントムデータに微分,畳み込み,相関などのフーリエ変換処理をしたデータをバイナリ形式に変換し画像として表示することが可能である.Excelに計算過程の数式を,displayに画像とグラフを貼り付けておけば,本書で学習した内容をノートブックの感覚で保存し参照できる.
MRIの基礎をなすフーリエ変換を完全に理解したい学生,技師に必携の書.
「MRIとフーリエ変換」に収載のExcelプログラム,画像表示ソフトウエアは
「医療科学社のホームページ」からダウンロードすることができます.