本書は、高知という地方都市のバス会社が、日本初の「寝台バス」(フルフラットシート搭載バス)を実現するまでの、30年にわたる試行錯誤および挑戦を描いた物語である。
夜行バスの「眠れない」「疲れが取れない」という不満に着目した著者は、1990年代に中国で体験した寝台バスを原点に、日本でも快適に横になって移動できるバスを走らせたいと構想する。しかし、制度や前例の壁は厚く、地方の一企業にとって実現は容易ではなかった。それでも、地元高知のラジコン工房や機械メーカーなどとの協業によって独自のフルフラットシート「ソメイユプロフォン」を開発。
2025年、ついに「ソメイユプロフォン」、略して「ソメプロ」を搭載した高速バス「フラットン」の運行が、高知-東京間でスタートした。