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小さな花が可憐な花をせいいっぱい咲かせて、ちょうちょを待っています。ちょうちょは次々に飛んでくるのですが、もっと大きな目立つ花のほうに行ってしまいます。日が暮れると、せっかくの花が散ってしまいます。そこに、小さなちょうちょが飛んできて、小さな花にとまってくれました！　あー、よかった！　蝶を待つ小さな花の不安と期待が繊細な絵と柔らかな言葉で描かれます。

作：甲斐　信枝
甲斐信枝　甲斐信枝（かい　のぶえ）1930年、広島県に生まれる。故清水良雄氏（光風会会員、童話雑誌「赤い鳥」の画家）に師事。紙芝居に、『もんしろちょうとからすあげは』『すじぐろルルのぼうけん』（以上、童心社）、絵本に、『わたしのあげは』『もんしろちょう』（以上、すずき出版）、『たんぽぽ』『大きなクスノキ』（以上、金の星社）、『雑草のくらし－あき地の五年間－』（第八回絵本にっぽん賞。第十七回講談社出版文化賞。）、『ざっそう』『つくし』『たねがとぶ』『あしながばち』『こがねぐも』『のえんどうと100にんのこどもたち』『きゃべつばたけのぴょこり』（以上、福音館書店）などがある。京都市在住。