出版書誌データベース

日本最古の説話集『日本霊異記』を、歴史学の手法で初めて読み解く。興福寺本を底本に、校異、注釈を行い、地図や新刻の説話等の関連史料を網羅。「日本霊異記」史料の決定版。

第一　雷を捉る縁　
第二　狐を妻として子を生ましむる縁　
第三　雷の憙を得て生ましめし子の強き力在る縁
第四　聖徳皇太子異しき表を示す縁　
第五　三宝を信敬して現報を得る縁　ほか

監：本郷　真紹
1957年大阪市に生まれる。1987年京都大学大学院博士課程学修退学。1992年富山大学人文学部助教授を経て、1996年立命館大学文学部助教授、2000年同教授、現在に至る。博士（文学・京都大学）。著書に、『白山信仰の源流―泰澄の生涯と古代仏教―』（法藏館、2001年）、『日本の名僧１ 和国の教主聖徳太子』（編著、吉川弘文館、2004年）、『律令国家仏教の研究』（法藏館、2005年）、論文に、「天平仏教と民衆」（佐藤信編『日本の時代史４ 律令国家と天平文化』、吉川弘文館、2002年）、「奈良・平安時代の宗教と文化」（歴史学研究会・日本史研究会編『日本史講座２ 律令国家の展開』、東京大学出版会、2004年）ほか多数。