出版書誌データベース

　本書は獣医微生物学のバイブルとして版を重ねてきました。その最新の第5版となります。第4版の出版から7年が経過し、その間の動物（家畜）の感染症マップの変動、微生物検出技術の進展による分類体系の変化などに対応した1冊となっています。分類体系については全てのウイルス種は新たな二名法標記になるという大きな変化がありました。微生物学を体系的に理解し、かつ最新の専門情報も得られる1冊であり、学生から研究者まで幅広く活用できる内容となっています

略目次
第1章　微生物学の歴史
1．細菌学の歴史
2．ウイルス学の歴史

第2章　細菌の分類と微細構造
1．細菌の分類
2．細菌の形態
3．細菌の構造と機能

第3章　細菌の増殖と代謝
1．細菌の増殖
2．物質の獲得機構
3．細菌の代謝

第4章　細菌の遺伝学
1．細菌のゲノム
2．細菌の変異
3．細菌の遺伝子発現

第5章　細菌の感染と発症
1．細菌の病原性
2．生体防御機構

第6章　細菌学各論
1．Enterobacterales（腸内細菌目）
2．ビブリオ科
3．エロモナス科
4．パスツレラ科
5．シュードモナス目
6．その他のガンマプロテオバクテリア綱（レジオネラ目を除く）
7．ベータプロテオバクテリア綱
8．アルファプロテオバクテリア綱
9．バクテロイデス門
10．フソバクテリウム門
11．らせん菌，スピロヘータ類
12．グラム陽性球菌
13．グラム陽性芽胞形成桿菌
14．グラム陽性無芽胞性桿菌
15．放線菌関連菌（アクチノマイセス門）
16．レジオネラ目（コクシエラを含む），マイコプラズマ，リケッチア，クラミジア

第7章　ウイルスの性状と分類
1．ウイルスの特徴
2．ウイルスの構造
3．ウイルスの分類

第8章　ウイルスの増殖
1．培養
2．定量
3．増殖過程
4．相互作用
5．変異

第9章　ウイルスの病原性
1．宿主への感染
2．体内での増殖・発症機序
3．発がん機構
4．回復

第10章　ウイルス学各論とプリオン
1．2本鎖DNAウイルス
2．1本鎖DNAウイルス
3．逆転写酵素保有DNAウイルス
4．2本鎖RNAウイルス
5．プラス1本鎖RNAウイルス
6．マイナス１本鎖RNAウイルス
7．アンビ1本鎖RNAウイルス
8．逆転写酵素保有RNAウイルス
9．プリオン

第11章　真菌学
1．真菌の構造と増殖
2．動物の主な真菌症と病原真菌

第12章　微生物の滅菌と消毒
1．滅菌
2．消毒

第13章　感染症の治療法
1．抗菌薬
2．薬剤耐性菌と化学療法
3．菌交代症と副作用
4．ウイルス感染症の治療薬

第14章　感染症の予防法
1．ワクチン
2．ワクチネーション
3．獣医学領域における感染症の予防