第1章 戦艦大和の掩護〔森 雅雄〕
大艦巨砲主義についての予備的考察/真珠湾攻撃とは何なのか/戦艦と母艦の建艦実績/機動部隊の建制の遅れ/戦艦の控置または運用/海軍航空史日米比較/イデオロギーとしての大艦巨砲主義批判/個人の誕生、または航空機搭乗員の社会学的意義
第2章 喪失艦から脱した艦長は冷遇されたのか〔森 雅雄〕
第3章 うつろうパールハーバーの記憶〔飯倉 章〕
――アメリカの安全保障政策との関係を中心にして
記憶という概念の検討/国民を統合する記憶としてのパールハーバー/アメリカの冷戦戦略とパールハーバーの記憶/価値ある同盟国としての日本と経済的パールハーバー/コメモレーションの場としてのパールハーバー/競合する記憶と記憶の政治力学/九・一一と諸々のパールハーバー/それは「恥辱の日」だろうか/オバマ、トランプ両大統領と安倍首相、そしてバイデン
第4章 キッチンをめぐる戦争〔飯倉 章〕
――冷戦と家庭への封じ込め
冷戦史のなかのキッチン論争の背景/ニクソンへの助言/キッチン論争とは何だったのか?(キッチン論争をめぐるテクスト、新聞報道のなかのキッチン論争)/キッチン論争の表象(文化的聖像としてのモデルハウス、キッチン論争は、なぜ有名になったのか?)/ジェンダー解釈とキッチン論争(ジェンダーとは?、メイによるキッチン論争の解釈)/「家庭への封じ込め」とは何だったのか?/ニクソン対ケネディと「男らしさの危機」/軍事が変えたアメリカ? 冷戦と郊外の関係
第5章 日本とキッチン論争と冷戦の終焉〔飯倉 章〕
百ルーブル事件をめぐる報道合戦/冷戦終焉後の最大の脅威としての日本/冷戦の終焉と日本