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戦争を欲したのは、スターリン、チャーチル、ルーズベルト。ヒトラーはマルクス主義勢力に挑んでいた！　親・英国でチェンバレン首相と近く、「英仏独伊」の結束で、ソ連＋米国に対峙しようとしたヒトラー。反独国家・ポーランドにも融和的で、「中欧の大国」の復活を目指していた政治家が、なぜ世界規模の大戦に嵌まったのか？　英語だけでなく、ドイツ語、ロシア語で書かれた最新の歴史研究を元に、勝者が押しつけた“第二次大戦史観”を覆し、“英独”分断の策謀を描く力作。ソ連とアメリカの都合の良いように描かれた第二次世界大戦のウソを読み解く挑戦の書。

第一章　すべては、第一次大戦の不公平な戦後処理に遡る
第二章　米国による欧州への介入の始まり
第三章　大恐慌後、ドイツ政治・経済の大混乱
第四章　プロテスタントとスターリンが後押ししたヒトラーの政権獲得
第五章　親英路線のムッソリーニとヒトラー
第六章　スターリンとルーズベルトの強固な戦争意志
第七章　ドイツから英国に乗り換えたポーランド
第八章　世界革命を目指すスターリンの勝利

著：福井義高
青山学院大学教授。１９６２年８月、京都生まれ。東京大学法学部卒、カーネギー・メロン大学Ph.D.、米国ＣＦＡ。専門分野は会計制度・情報の経済分析だが、歴史に関する英独仏露西の各国語文献を精力的の読破し、その成果を雑誌や書籍で発表。
著書に『日本人が知らない最先端の「世界史」』『日本人が知らない最先端の「世界史」２』（以上、祥伝社）、『鉄道は生き残れるか』(中央経済社)、『中国がうまくいくはずがない３０の理由』(徳間書店)、 『「正義の戦争」は嘘だらけ！』（渡辺惣樹氏との共著・ワック）など多数。