序 4技能、Can-doタスクをこえるものを問う、その前提とは
研究の目的
社会システム論
実践的意識
ハビトゥス
方法
用語の説明
I 問題の所在と理論・方法
第1章 CEFRとJFスタンダードにおける“Can-do”が抱える問題
1. 戦後の言語教育政策
2. JFスタンダードとCEFRに関する先行研究
2.1 CEFRの抱える問題
2.2 JFスタンダードの抱える問題
2.3 JFスタンダードのCan-doが普及時に発生する問題
2.4 国内においてCan-doが与える影響
2.5 海外においてJFスタンダードのCan-doが与える影響
2.6 今後、JFスタンダードが波及した場合に予想される諸問題
3. Can-doの問題点に関するまとめ
第2章 海外の日本語教育が導出する人・社会の変容
1. 言語教育活動に通底する行動主義(behaviorism)と機能主義(functionalism)
1.1 構造シラバス・行動主義(behaviorism)
1.2 コミュニカティブアプローチ・機能主義(functionalism)
2. デカルト・カントの〈主体〉:「心」の誕生
3. 〈主体〉からシステム複合体:オートポイエーシスとコミュニケーション
3.1 オートポイエーシス概念に基づくシステム
3.2 オートポイエティック・システムと〈環境〉
3.3 システムとサブシステム
3.4 社会システムの変遷
3.5 システムの構造的カップリング
3.6 コミュニケーション・システムと〈パーソン〉:〈主体〉からシステムへ
3.7 コミュニケーション行為の変遷
3.8 心理システムとコミュニケーション
4. 構造化理論
5. 学習目的と〈意図せざる結果〉:因果プラン
6. ハビトゥスの変容
7. ルーマン、ギデンズ、ブルデューの理論でこれまでの教育論を捉える
8. 人・社会への変容を促す言語教育論へ:言語教育によるオートポイエティック変容
第3章 分析の方法
1. PAC分析
2. ライフストーリーインタビュー
IIケーススタディー、分析と分析結果
第4章 国際協力機構(JICA)青年海外協力隊の日本語教育
1. 背景
2. 青年海外協力隊
3. 本章の理論と方法
3.1 オートポイエティック変容:心理システム/実践的意識の変容
3.2 PAC分析
4. 本章の分析と結果
4.1 分析
4.1.1 調査概要
4.1.2 手続き
4.2 結果
4.2.1 協力者A(佐久間氏)の結果
4.2.2 協力者Dの結果
5. まとめと考察
6. 結論
第5章 グアテマラにおける日本語教育
1. 背景
2. 文化的知識についての先行研究
2.1 海外における日本語教育・日本事情教育に関する先行研究
2.2 動機付けに関する先行研究
2.3 先行研究のまとめ
3. 青年海外協力隊の日本語教育の特徴:日本文化紹介と日本事情の役割
3.1 中米各国における日本文化紹介
4. 背景
4.1 グアテマラ
4.2 グアテマラの日本語教育
4.3 グアテマラの日本語学習者の特徴
5. グアテマラ人学習者に対するPAC分析
5.1 調査概要
5.2 分析手順
5.3 結果
5.3.1 学習歴1年以内のケース(協力者2の結果)
5.3.2 学習歴1年以上2年以内のケース(協力者12の結果)
5.3.3 学習歴2年以上3年以内のケース(協力者20の結果)
5.3.4 学習歴3年以上のケース(協力者33の結果)
6. まとめと考察
7. 結論
第6章 海外日本語教育における日本語教師のライフストーリー
1. 調査の狙い
2. 調査対象者と調査概要
3. 分析の方法
4. 結果 4名の日本人教師の語りから
5. まとめと考察
5.1 結論
第7章 海外日本語教育における日本語学習者のライフストーリー
1. 調査対象者と調査概要
2.結果 グアテマラ人学習者の語りから
2.1 学習者の社会文化的背景について
2.2 日本語学習効果、日本語学習による思考様式の変容
2.3 日本語学習による行動様式やライフコースの変容
3. まとめと考察
III 総合考察
第8章 学ぶことによる「歓喜」「楽しさ」の創発へ
1. Can-doによる陥穽
2. 行動中心アプローチからオートポイエティック変容へ:主体からシステムへ
3. 日本語教師の実践的意識
4. 学ぶことによる「歓喜」「楽しさ」の創発
5. 「〈葛藤〉の克服ツール」としての語学教育の可能性
5.1 日本人教師の事例
5.2 グアテマラ人学習者の事例
6. 心理システムと社会システムのエンパワメント:オルタナティブな考え方と生き方の創発
7. 〈人〉〈社会〉の変容へ
8. 語学教育特有の多様な可能性
9. 本章の結論
最終章 結論
参考文献
初出文献
おわりに
索引